昨年本格的にソロ名義での活動を再開したトム・ミッシュが、3月21日にリリースした今年初の新曲となる「Old Man」をボーカルとギターのみというシンプルなアレンジが施されたアコースティック・バージョンの映像を公開した。
この映像はサム・マルヴィーによって撮影され、トムが幼少期を過ごした自宅で収録された。シンガーソングライターのマット・マルチーズと一緒に「Old Man」を作曲した場所でもある。オリジナル版が音楽性と視点の変化を示していたのに対し、このミニマルな演奏は一音一音が記憶を呼び起こす余白を生み出している。制作のレイヤーを取り除くことで、彼の新たな音楽に通じる本物のアーティスト性が見事に表現されている。
トムにとっては真に新しい音楽を作ることは大きなチャレンジであり、不安や深い苦悩を乗り越える必要もあったが、その中で美しさを見つけるために懸命に戦い、彼の新しい音楽はその旅路と揺るぎない表現の証となって生み出される。昨年ソロ名義での活動に再開したトムは、シングル「Insecure」や「Cinnamon Curls」を収録したEP作品『Six Songs』を発表。以前はビートやプロダクションからインスピレーションを得ていたが、これらの曲は「Old Man」と同様、トムのギターと歌声を前面に押し出した楽曲となっている。
トム・ミッシュのキャリアを通しての総ストリーミング数は15億回におよび、UKでゴールドディスクに認定された『Geography』と、ユセフ・デイズとのコラボレーションで、2020年にアイヴァー・ノヴェロ賞にもノミネートされた『What Kinda Music』はいずれも全英チャートでトップ10入り。また、ミッシュの才能はエリック・クラプトンやジョン・メイヤー、エルトン・ジョンらトップアーティストからも支持を集め、デ・ラ・ソウルやFKJ、ロイル・カーナー、マイケル・キワヌカ、マルコス・ヴァーリらとのコラボレーションも評判を呼び、静かに、しかし急速に、過去10年間で最も勢いのあるUKアーティストの一人となった。
リリース情報:
label: Beyond The Grooveartist : Tom Misch
title : Old Man
release : Out Now