来年1月開催されるGMO SONIC 2025に出演が決定しているSkrillexが音楽業界の現状と将来の展望について、自身の心境をSNSで語った。
11月19日にX投稿でSkrillexは、2025年に所属するAtlantic Recordsでの最後となる新作をリリースする計画についても言及。「次の作品の完成に近づくにつれ、これまでの音楽活動の意味を深く考えさせられる」と述べ、その後は”インディペンデント・アーティスト”として活動することを表明。ただし、「”インディペンデント”という言葉は奇想だ。今でも自分のチームや他のクリエイターに依存して仕事をしているからね」と付け加えた。
Im thrilled to get this out and focus on more release in 25 as an “independent” artist. But “independent” is such a strange term because I still depend on my team as well as all the other creatives and executors to do what I do
— Skrillex (@Skrillex) November 18, 2024
また、音楽業界の構造的な問題にも言及し、「音楽とアートを普及させる方法を簡略化したい。これまでに多くのアーティストが常にパニック状態にあるのを目にしてきた」とその見直しを提案している。
さらに「音楽業界は政治のようなもので、理解することがほぼ不可能なように作られている」と指摘。「多くのアーティストがビジネスの幻想と妄想に巻き込まれるのを見てきた。若手アーティストであることは危険な仕事だ」と業界の後輩たちに向けて警鐘を鳴らしている。
The industry is like politics , it’s designed to be almost impossible for I understand. I’ve seen so man artist get caught up in the illusion and delusion of the business. It’s a dangerous job to be a young artist.
— Skrillex (@Skrillex) November 18, 2024
また、今月91歳で他界した音楽界の重鎮Quincy Jonesとの思い出についても言及。「彼は私のショーに来てくれて、終演後に時間を取って話をしてくれた。私の絶対的なヒーローだった彼の死は、確実に物事の見方に影響を与えた」と追悼の意を示している。
なお、Skrillexは今年2月にFred again..、Flowdanとのコラボ曲「Ramble」でグラミー賞の最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞を受賞。これによりSkrillexのグラミー賞受賞回数は9回となった。また、今月初めに最新シングル「Talk To Me」をリリースしたほか、それまでに「TAKA」、「Push」もリリースしている。これらの楽曲にはChampion、Four Tet、Hamdi、Ahadadreamといった近年Skrillexが親交を深めているUK拠点のアーティストが参加している。
source: https://x.com/Skrillex
text by Jun Fukunaga