来年1月開催されるGMO SONIC 2025に出演が決定しているSkrillexが音楽業界の現状と将来の展望について、自身の心境をSNSで語った。

11月19日にX投稿でSkrillexは、2025年に所属するAtlantic Recordsでの最後となる新作をリリースする計画についても言及。「次の作品の完成に近づくにつれ、これまでの音楽活動の意味を深く考えさせられる」と述べ、その後は”インディペンデント・アーティスト”として活動することを表明。ただし、「”インディペンデント”という言葉は奇想だ。今でも自分のチームや他のクリエイターに依存して仕事をしているからね」と付け加えた。

また、音楽業界の構造的な問題にも言及し、「音楽とアートを普及させる方法を簡略化したい。これまでに多くのアーティストが常にパニック状態にあるのを目にしてきた」とその見直しを提案している。

さらに「音楽業界は政治のようなもので、理解することがほぼ不可能なように作られている」と指摘。「多くのアーティストがビジネスの幻想と妄想に巻き込まれるのを見てきた。若手アーティストであることは危険な仕事だ」と業界の後輩たちに向けて警鐘を鳴らしている。

また、今月91歳で他界した音楽界の重鎮Quincy Jonesとの思い出についても言及。「彼は私のショーに来てくれて、終演後に時間を取って話をしてくれた。私の絶対的なヒーローだった彼の死は、確実に物事の見方に影響を与えた」と追悼の意を示している。

なお、Skrillexは今年2月にFred again..、Flowdanとのコラボ曲「Ramble」でグラミー賞の最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞を受賞。これによりSkrillexのグラミー賞受賞回数は9回となった。また、今月初めに最新シングル「Talk To Me」をリリースしたほか、それまでに「TAKA」、「Push」もリリースしている。これらの楽曲にはChampion、Four Tet、Hamdi、Ahadadreamといった近年Skrillexが親交を深めているUK拠点のアーティストが参加している。

source: https://x.com/Skrillex
text by Jun Fukunaga

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