90年代〜00年代の音楽シーンに多大なる影響を与えたブリストル・サウンドの先駆者、ポーティスヘッドのヴォーカリストとして知られるベス・ギボンズが、ソロ作品としては初となるアルバム『Lives Outgrown』を発表した。

完成までに10年を要した本作は、アークティック・モンキーズ、デペッシュ・モード、ザ・ラスト・ディナー・パーティーらを手がけるジェームス・フォードとベス本人の共同プロデュース作品となり、トーク・トークのドラマー、リー・ハリスも制作に参加。アルバムは5月17日 (金) にリリースされる。

キャリアを通して最もパーソナルな作品となった『Lives Outgrown』は、ベスの言葉を借りれば「多くの別れ」を経たことで生まれたという。それは、家族との別れ、友人との別れ、そして過去の自分との別れだった。この先の未来は、以前思い描いていた景色と違う。そして過去は突然鋭く自分に問いかけてくる。ここに収録された10曲は、人生の半ばを迎えた今だからこそ生まれた楽曲だ。それでもベスは、変化と再生の10年間を経て、新たな目的を持つようになった。

人は死に近づいていく。若い時は、結末がどうなるかわからないし、どのように展開していくのかもわからない。私たちはこれを乗り越えられるって考えるし、物事はきっと良くなるって思う。だけど受け入れ難い結末もある。様々なことを乗り越えた今、私はただ、勇気を持たなければならないと感じてる。
ーBeth Gibbons

今回の発表に合わせて、1stシングル「Floating On A Moment」がミュージックビデオとともに公開されている。このミュージックビデオは、デヴィッド・ボウイの「Where Are We Now?」を手がけたトニー・アウスラーが監督を務めている。

初めて「Floating On A Moment」を聴いたとき、文字通り私の意識をあちこちへと連れ去り、万華鏡のような感情と幻影で満たしてくれた。できることなら、このビデオでそのサイキックな液体的感覚をとらえたかった。ベスの作品はとてもパワフルで、私たちを人生の森や火事の中へと導き、可能性のある未来を垣間見せてくれる。そのような歌声と音楽のためには、オープンでどこか思索的な映像を作らなければならないと思った。
ーTony Oursler

ベス・ギボンズは、ポーティスヘッドとしてリリースした3作に加え、ラスティン・マンとのコラボ・アルバム『Out Of Season』や現代音楽の作曲家ペンデレツキと共演した『Henryk Gorecki: Symphony No. 3 (Symphony of Sorrowful Songs)』のほか、最近ではケンドリック・ラマーのアルバム『Mr Morale & the Big Steppers』に参加したことも記憶に新しい。

ベス・ギボンズ初のソロ・アルバム『Lives Outgrown』は、5月17日 (金) にCD、LP、デジタル/ストリーミング配信で世界同時リリース。国内盤CDには歌詞対訳と解説書が封入される。CDは通常盤とハードカバー仕様のデラックス盤の2形態、LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)と180g重量盤のデラックス・エディションの2形態に加え、初回生産限定日本語帯付き仕様デラックス・エディションも発売される。国内盤CDと日本語帯付き仕様デラックス・エディションは、数量限定のTシャツ付セットも発売決定。


label: Domino
artist: Beth Gibbons
title: Lives Outgrown
release: 2024.05.17https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13902

TRACKLISTING:
01. Tell Me Who You Are Today
02. Floating On A Moment
03. Burden Of Life
04. Lost Changes
05. Rewind
06. Reaching Out
07. Oceans
08. For Sale
09. Beyond The Sun
10. Whispering Love
通常盤CDデラックス盤CD
通常盤LPデラックス盤LP
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