サイモン・グリーンによる音楽プロジェクト、ボノボ(Bonobo)による待望のニュー・アルバム『Distance in Static』がリリースされた。
現代のエレクトロニック・ミュージックを代表するアーティストのひとりとして、25年以上にわたり第一線を走り続けてきたボノボ。圧倒的なサウンドデザインと生楽器への深い理解、映画のワンシーンのように情景を描き出すドラマチックな楽曲によって、ジャンルを超えた支持を獲得してきた彼の音楽性を受け継ぎながら、『Distance in Static』はその可能性をさらに押し広げる作品となった。
アルバムのリリースに伴い、新たなライブ・ショーを携えたワールド・ツアーもスタート。2026年11月・12月には北米、2027年2月・3月にはUK/ヨーロッパを巡り、2月26日にはロンドンの歴史的会場アレクサンドラ・パレスへの凱旋公演も決定している。これまで世界中を魅了してきたボノボのライブ体験が、新たなステージへと進化する。
『Distance in Static』には、これまでに発表されたシングル「Fire on the Water feat. Arooj Aftab」「Talk To Me feat. Nicole Miglis」「Always On Your Side feat. Joy Crookes」「Me and You」「Drift」に加え、ニルファー・ヤンヤ、青葉市子、アーニャ・マーティンとの新たなコラボレーション楽曲を収録。
サウンド面では、多様な言語による歌詞に、イランの伝統音楽のサンプリングや古箏の音色、グリーン自身による緻密に加工された楽器演奏を重ね、繊細でありながら没入感のある独自のサウンドスケープを構築。レコーディングはロサンゼルス、東京、ロンドンなど世界各地で行われ、さらにカリフォルニアにあるニール・ヤングの伝説的スタジオ〈Broken Arrow Ranch〉にも数週間滞在して制作。異なる土地、文化、時間、音が交差し、新たな音像を作り上げている。
ライブ・アーティストとDJ、内省的なコンポーザーとダンスフロアを熟知したセレクターという、ボノボことサイモン・グリーンが持つ二面性こそが、『Distance in Static』の核となっている。美しく繊細でありながら、同時にフロアを揺らす力強さも備えた本作は、これまでのボノボの音楽的な輪郭をさらに押し広げる作品となった。
アルバムのタイトル『Distance in Static』は、ノイズの向こうからかすかに届く遠い信号、そして過去の記憶や意味の断片を想起させる。25年以上にわたってエレクトロニック・ミュージックの最前線で積み重ねてきた軌跡が、淡い残響となって本作に刻まれている。
近年、若い世代が90年代のトリップ・ホップやダウンテンポ、レフトフィールド・エレクトロニック・ミュージックを新たな感覚で再発見していることに、彼は自身の影響の広がりを感じている。「自分が切り拓いてきたものが、今や若い人たちにとって参照点になっている」と彼は語る。そして「遠くの信号を探すというイメージが好きなんだ。ノイズの中に何かを聴き取ろうとするように」と続ける。親密さと壮大さ、既知と未知。その狭間に浮かぶ『Distance in Static』は、ボノボが音楽を通して追い求めてきた“超越”の感覚を、これまで以上に鮮やかに描き出している。
アルバムのヴィジュアル世界は、長年にわたり革新的な作品を手がけてきた重鎮デザイナー、トレヴァー・ジャクソンとともに構築された。これまでのボノボ作品を象徴してきた風景的なイメージから離れ、本作ではフォトマイクログラファー、ジョン・I・コイヴラによる顕微鏡写真をフィーチャー。自然と異世界性が交錯する結晶質のイメージが、『Distance in Static』の神秘性と探究心を鮮やかに映し出している。
この世界観は、新たに制作されたライブ・ショーにも引き継がれる。エール、ゲサフェルスタイン、フェニックス、キャロライン・ポラチェックらとの仕事で知られるクリエイティブ・ディレクター、ピエール・クロードとのコラボレーションによって、アルバムのヴィジュアル・コンセプトをライブ空間へと拡張。音楽と映像が一体となった新たなステージ・プロダクションが、ボノボのライブ体験をさらに進化させる。
そして『Distance in Static』とそれに続くツアーは、ボノボにとって25年以上にわたるキャリアの大きな節目となる。フルバンドとゲスト・ヴォーカリストを伴う大規模なワールド・ツアーによってこれまでのスタイルをひとつの頂点へと導く一方、「このフォーマットでのラスト・ランになると思う」と本人が語るように、これまでの活動にひとつの区切りをつけ、新たな表現へと踏み出す転換点でもある。「どんな形になるかはまだわからない。でも、これからは、自分のミュージシャンとしての在り方を再定義していくことになる」と語る彼にとって、『Distance in Static』は25年の歩みを総括するだけでなく、その先にある新たな可能性を切り拓く作品でもある。
ボノボ最新作『Distance in Static』は、本日CD、LP、デジタル配信で世界同時リリース。国内盤CDにはボーナストラックとして2024年発表の「Expander」が追加収録され、歌詞対訳・解説書が封入される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、パステルブルー・ヴァイナル(ポストカード付)と国内流通200枚限定のレッド・ヘイズ・マーブル・ヴァイナルの二つの限定盤が発売。通常盤LPと限定盤パステルブルー・ヴァイナルLPは、日本語帯付き仕様(歌詞対訳・解説書付)でも発売されている。
リリース情報:
label : BEAT RECORDS / Ninja Tune
artist : Bonobo
title : Distance in Static
release:2026.09.11
商品リンク:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15865
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15866
