PUSH JAPANが制作したMegan Thee Stallion(ミーガン・ザ・スタリオン)のMV「Mamushi」が、日本時間9月12日に開催されたアメリカ最大級の音楽授賞式のMTV Video Music Awardsで、最優秀トレンディング・ビデオ賞を受賞した。

MTV Video Music Awards(VMAs)は、若者向けエンターテインメントブランドMTVが主催するもので、その年の最も優れたミュージックビデオやアーティストを決定する音楽授賞式だ。今年のVMAsから新たに、最優秀アイコニック・パフォーマンス賞と最優秀トレンディング・ビデオ賞が追加され、Beyoncéの「TEXAS HOLD ‘EM」やCharli XCXの「Apple」などのノミネートの中から、Mamushiが最優秀トレンディング・ビデオ賞を受賞した。

PUSH JAPANは、東京を拠点にするクリエイティブエージェンシーで、これまでにRosalíaの「TUYA」やJacob Collierの「Little Blue」などのMVも制作。アメリカのアーティストMegan Thee Stallionと日本のラッパー千葉雄喜のコラボ楽曲「Mamushi」のMVには、Megan Thee Stallionや千葉雄喜のほか、ドラマ『TOKYO VICE』の出演で知られる笠松将らが出演。神奈川県の鶴巻温泉や円覚寺などを舞台に撮影された。

MVは10月21日現在、およそ5000万回再生を記録し、授賞式でのミーガンのパフォーマンスにサプライズゲストとしてコラボ曲「Mamushi」をステージで生披露した千葉雄喜は日本人アーティスト史上初としてVMAメインショーのステージに、PUSH JAPANは日本のクリエイティブエージェンシーとして初となる同賞の受賞という快挙を達成した。

今回の受賞について、PUSH JAPANの代表スンダ・マイク氏は次のように述べている。

日本の文化がこれまで以上に世界的注目を集めている2024年において、PUSH JAPANは世界のオーディエンスから向けられる、日本文化の深みと趣への飽くなき好奇心を意識しながら常に制作をしてきましたが、今回のプロジェクトこそがその証明となりました。Onda監督が示してくれた演出案が日本へのリスペクトと愛情で溢れていたからこそ、このMVで欠かせない役割を担ってくださった笠松将さんのキャスティングや、プロダクションから振付までの各分野のエキスパートたちと徹底的に細部までこだわることができ、楽曲の世界観を忠実に映像化するプロジェクトになりました。

「Mamushi」のMVがリリースされ、国内外のオーディエンスから寄せられた数多くのポジティブな反響を見ること以上に、達成感を得られるものはありません。これらのコメントこそが、リアルで時代を反映した「クロスカルチャー」な日本を裏付けるものであり、「クールジャパン」という形骸化した古い概念を超えたことの証に他なりません。

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