韓国出身、メルボルンとロンドンでの暮らしを経て、LAを拠点に活動するパク・ヘジン。ラッパーとしてラップするときもあれば、シンガーとして気怠くも人懐っこい歌声を響かせるときもある。




DJ活動ではダンスフロアに集う者たちを沸かせ、自らトラックメイキングもこなす。Pitchforkからの絶賛を受け、ブラッド・オレンジやノサッジ・シングとのコラボレーションを行い、NMEの「Essential emerging artists for 2021」にも選ばれるなど、着実にキャリアをステップアップさせる中、満を持してリリースしたデビュー・アルバム『Before I Die』よりリード・シングル「Let’s Sing Let’s Dance」のMVを公開した。映像の監督はKevin Lombardoが務めた。

デビューアルバムには得意のハウス・ミュージックやテクノだけでなく、ヒップホップやR&Bの要素が色濃いトラックも収録され、これまで数多く生み出してきたダンスフロア向けの作品群とは違う魅力を味わえる。彼女が歩んできた道が見える一方で、ひとつのスタイルに安住しない、Z世代特有とも言える多様なジャンルを内包している。バラエティー豊かな音楽性は下手すれば散漫な印象を聴き手にあたえてしまう方向性だが、今作では感情の機微を平易かつパーソナルに伝える言葉をサウンドに添えることで統一感を演出している。孤独に寄り添う自伝的ポップの傑作がここに誕生した。




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