電子音楽とデジタルクリエイティビティの祭典「MUTEK.JP 2026」は、11月23日(月・祝)の最終日にRichie HawtinとAli Demirelによる新プロジェクト「PLASTIKMAN | POLYPHONIC FERMENTATION」のオーディオビジュアル・パフォーマンスを世界初披露する。
世界のテクノシーンを長年にわたり牽引してきたRichie Hawtin。その創作活動において重要な位置を占めるPLASTIKMANの名を冠したパフォーマンスが日本で披露されるのは、実に16年ぶりとなる。
今回披露される「PLASTIKMAN | POLYPHONIC FERMENTATION」は、Richie Hawtinと長年のコラボレーターであるビジュアルアーティストAli Demirelが、日本酒の「発酵」から着想を得て、音と映像によってその有機的な世界を探求する新たなプロジェクトだ。
従来のPLASTIKMANのライブショーとは異なり、本プロジェクトのために構想された特別なパフォーマンス&インスタレーション作品では、Richie Hawtinが30年以上にわたり追求してきたエレクトロニックミュージックと、約20年にわたり深く関わってきた日本酒という、彼にとって重要な二つの世界が本作で交差する。
「POLYPHONIC FERMENTATION」というタイトルは、日本酒造り特有の「並行複発酵 (multiple parallel fermentation)」からインスピレーションを得て、麹と酵母が同じ容器の中で同時に働き、米から日本酒へと変化していくように、Richie HawtinとAli Demirelの創作もまた、異なる音と映像が互いに作用しながら、一つの作品へと発展する。
2026年4月、二人は京都の月桂冠、秋田の新政酒造、石川の吉田酒造店(手取川)を訪問。日本酒造りの現場を体験・記録し、そこで撮影した映像やフィールドレコーディングを作品に取り入れている。酒蔵で収めた音と映像に、Richie Hawtinの電子音楽とAli Demirelのビジュアル表現が重なり合い、「POLYPHONIC FERMENTATION」ならではのオーディオビジュアルの世界を形づくる。
また、プロジェクト全体を貫く重要な概念のひとつが、日本語の「移ろい(utsuroi)」。微細で絶え間なく続く変化を感じ取る、日本文化に根づく感性だ。目には見えない変化を重ねながら進んでいく発酵にも通じるこの「移ろい」は、以前から二人のアーティストの表現に息づいてきたものであり、「POLYPHONIC FERMENTATION」では、その感覚をさらに深く探求する。
Richie Hawtinは次のように語る。
「僕たちの創作プロセスは、発酵ととてもよく似ているんだ。音と映像は、最初は小さく別々の粒子として始まり、やがて共生するように進化し、より強く絡み合ったアイデアを形成する。
『POLYPHONIC FERMENTATION』では、Ali Demirelと僕はそのプロセスをさらに押し進め、日本酒造りという有機的なプロセスから、この新しい作品の音と映像、その両方のレイヤーにインスピレーションを得ているんだ」
11月23日(月・祝)「MUTEK.JP 2026」で行われるパフォーマンスでは、Richie Hawtinの電子音楽と、酒蔵で撮影・収録された映像やフィールドレコーディングが融合し、一つのオーディオビジュアル作品として世界初披露される。
なお、「POLYPHONIC FERMENTATION」は一夜限りのパフォーマンスにとどまらず、パフォーマンスとインスタレーション、二つの表現によって展開される一つの芸術プロジェクトとなる。11月23日〜12月27日までは、MoN Takanawaの「Tatami」にて「PLASTIKMAN | POLYPHONIC FERMENTATION」のインスタレーションを公開。その全貌については、近日発表予定されるとのことだ。
イベント情報:
MUTEK.JP 2026 11th Edition
日 程:
2026年11月20日(金)〜23日(月・祝)
会 場:
MoN Takanawa: The Museum of Narratives(TAKANAWA GATEWAY CITY 内)
主 催:
一般社団法人MUTEK Japan
共 催:
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
オフィシャルサイト:
https://tokyo.mutek.org/
チケット購入リンク:
https://mutekjp.zaiko.io/
