昨年末にアルバム『Tranquilizer』をリリースし、3月に日本公開を迎えて話題の映画『Marty Supreme』のスコアを発表したワンオートリックス・ポイント・ネヴァー (Oneohtrix Point Never以下OPN) ことダニエル・ロパティンが、新曲「Dim Stars / For Residue (Extended)」をリリースした。本作は、現在も続くインターナショナル・ツアーの最中に届けられた最新楽曲となる。
『Tranquilizer』の世界観をライブ体験として鮮やかに再解釈すると同時に、過去作品にも立ち返る拡張的な最新ライブでは、奇才フリーカ・テットと再びタッグを組み、唯一無二のライブ・ヴィジュアルを展開。中国、韓国、台湾、日本を巡るアジア・ツアーを成功させ、4月から5月前半にかけてヨーロッパおよびアメリカ各地で公演を行う。
『Tranquilizer』がデジタルな侵食と感情の漂流による世界を提示したのに対し「Dim Stars」はより親密で不安定な領域へとフォーカスする。断片化されたメロディ、崩壊しつつあるテクスチャー、宙吊りの緊張感から構築された、じわじわと熱を帯びる楽曲。一方「For Residue (Extended)」は、アルバムの核となるアイデアのひとつを瞑想的かつ拡張的に展開し、その残像の中に長く留まり続ける。この拡張版はもともと日本盤のボーナストラックとして収録されていた楽曲であり、2曲はともに『Tranquilizer』のサウンドおよびコンセプトの宇宙をさらに深化させている。
『Tranquilizer』は、OPNの作品の中でも特に直接的かつ感情に訴えかける作品として高く評価されている。Pitchforkは「ここ最近で最も即効性のあるワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの作品」と評し、The Guardianは「これまでで最も印象的かつ想像力に富んだアルバムのひとつ」と称賛した。その勢いのまま、ダニエル・ロパティン名義でA24映画『マーティー・シュプリーム 世界をつかめ』のオリジナル・スコアを発表。映画監督ジョシュ・サフディとのコラボレーションで生まれた本作は、ネオクラシカルな編成、広がりのあるシンセサイザーの高揚感、そして80年代のハードウェアならではの質感を融合させ、献身性と狂騒的な未来感が同居する独自の世界を描き出している。このスコアもまた批評家から高い評価を受け、短期間での2作連続でのヒットはファンを大いに喜ばせた。
これまでのキャリアにおいてOPNことダニエル・ロパティンは、ソロ作品、映画音楽、そして多様なコラボレーションの境界を横断し続けてきた。ザ・ウィークエンドやチャーリー・XCX、デヴィッド・バーンとの共作から、サフディ兄弟の映画作品に至るまで、その活動は多岐にわたる。現代エレクトロニック・ミュージックの定義を更新し続けるその影響力は、「Dim Stars / For Residue (Extended)」においてもなお進化を続けており、その探求は静かに、しかし確実に広がり続けている。
リリース情報:
label : BEAT RECORDS / Warp Records
artist : Oneohtrix Point Never
title : Dim Stars / For Residue (Extended)
release:NOW ON SALE
配信: https://warp.net/releases/582528/links
