東京を拠点に活動し、これまでに<NAAFI(メキシコ)>をはじめ、<Absurd TRAX(香港)>、<Over My Body(台湾)>、<HiedraH Club de Baile(アルゼンチン)>、<Ashidapark(オーストリア)>など、世界各地の先鋭的なダンスミュージックレーベルから作品を発表してきたプロデューサー 「WRACK(ラック)」 が、最新EP「Nika EP(ニカ イーピー)」を2025年10月31日(金)に、日本を代表するレーベル<TREKKIE TRAX(トレッキー・トラックス)>よりリリースした。
WRACKは、2021年にリリースした「Brass Alert EP (ブラス アラート イーピー)」や、2023年にDayzeroとの共同名義で発表された「HYBRID SEEDS EP (ハイブリッド シーズ イーピー)」など、TREKKIE TRAXからの継続的なリリースでも注目を集めてきたアーティストである。またその活動は音源リリースだけにとどまらず、これまでメキシコ、韓国、中国、台湾など、世界各国のクラブやフェスティバルに出演し、グローバルなシーンにおいて高い評価を受けている。
本作「Nika EP」では、UKファンキーやゴム、ダンスホールといったリズム重視の音楽スタイルからインスピレーションを受けつつも、WRACKらしいパーカッシブなビートワークとメロディックで奥行きのあるシンセワークによって、単なる模倣にとどまらない、独自の音楽性へと昇華されている。
表題曲「Nika(ニカ)」では、グローバル・クラブミュージックに根ざした多様なサウンド要素が散りばめられており、一聴するとジャンルの特定が難しいほどに自由でオリジナルな構成となっている。しかし、そこに通底するのはWRACK独自のリズム感覚と音響設計であり、彼のサウンドにしかない“温度”や“テンション”がしっかりと刻み込まれている。トライバルでありながら、洗練されたミニマリズムも感じさせるその音像は、高い完成度を誇っている。
さらに本作には、リミキサーとして二名の注目アーティストが参加。フランス・トゥールーズを拠点に活動するプロデューサー 「Kaval(カヴァル)」 によるリミックスは、原曲のパーカッシブな要素を強調しつつも、彼独自の流麗なグルーヴ感が加えられた、フロア直結型のキラーチューンに仕上がっている。一方、東京拠点のプロデューサー「 NirBorna(ニルボーナ)」 によるリミックスは、より内省的でディープ、かつエモーショナルなアプローチが光る仕上がり。
EP全体にさらなる深みと広がりを与えているので、合わせてチェックしていただきたい。
リリース情報
アーティスト名:WRACK (読み : ラック)
作品タイトル:Nika EP(読み: ニカ イーピー)
発売日 : 2023年10月31日(金)
フォーマット: デジタル販売 / ストリーミング
レーベル:TREKKIE TRAX
曲目:
- Nika
- Nika (Kaval Remix)
- Suzi
- Sai
- Sai (NirBorna Remix)
- Kin
