先週リリースされたデイヴ(Dave)の最新アルバムに、ジェイムズ・ブレイクや、ブライアン・イーノがサントラを手がけたドラマ『Top Boy』で主役のサリーを演じたカノなどと共に参加し、これまでにはフレッド・アゲインやセントラル・シーなどとも楽曲を制作してきたアーティスト、ジム・レガシー(Jim Legxacy)。英国に生きる若者たちのヒーロー的存在にまでのし上がり、今最も注目すべきUKアンダーグラウンドのアーティストの一人と言っても過言ではないラッパーにまでなった彼が、今年7月に名門レーベル〈XL Recordings〉よりリリースした最新ミックステープ『black british music (2025)』のCDとLPを11月28日(金)に発売することが決定した。
このミックステープには、彼の代表曲「father」や「stick」の他に、グラムロックの先駆者にしてカリスマの名前を冠した「new david bowie」や、イングランドの英雄の名前を引用した「’06 wayne rooney」、そしてプロレスラー三沢光晴のフィニッシュ・ホールド「tiger driver ’91」などを収録。今週Spotifyの月間リスナー数が200万人を突破した彼による今作のリリースを記念したUKツアーは、全会場がソールドアウトし、今後に控える北米ツアーも全会場がチケット完売している。
2025年のUKミュージック・シーンにおいて極めて重要な存在であるジムは、その旺盛な創作活動によって常に重要な物語を紡いできた。常に一歩先を行く彼のソングライティングは、自身や仲間たちの姿を映す黒人イギリス人(Black British)の経験に、鏡のように向き合っている。彼は控えめでありながらも誇り高く、アンダーグラウンドという居心地のよい場所から抜け出し、上昇し続ける新たな世代のストーリーテラーや開拓者たちを率いる存在として、その先頭に立っている。『black british music (2025)』は、複雑さ、繊細さ、そして実験性に余地を与える作品であり、UK音楽の「音」だけでなく、「意味」そのものに対する期待をも刷新しようとするものだ。
音楽は常にジムのアイデンティティの一部であり続けてきた。彼の進化し続ける万華鏡のようなサウンドは、R&B、ソウル、ポップ、グライム、ミッドウエスト・エモ、アフロビート、オルタナティブなど、あらゆるジャンルから影響を受けている。アーティストとしての道は2018年に本格的に始まり、複数のシングルとともに『Dynasty Program: A Metrical Composition Inspired by the Nights Spent as The Raiider』および『Citadel』という2つの長編プロジェクトを発表。ホームレス状態という困難の中にあっても、芸術的成長、多様性、そして心の脆さを作品として表現してきた。2023年には最新ミックステープ『homeless n*gga pop music』をリリースし、各方面から高い評価を得た。2024年には、妹の人生と遺産に捧げる感動的な楽曲「nothings changed (!)」を発表し、ロンドンはデトフォードのThe Albanyにて初のライブを開催。チケットは即完売し、観客を魅了した。その後、〈XL Recordings〉からの初リリースとなるシングル「aggressive」を発表し、本作の方向性を早くも提示していた。彼は、すでにフレッド・アゲイン、ストームジー、セントラル・シー、ジャック・ハーロウ、スケプタ、デイヴ、ヘディー・ワンといったアーティストたちからの支持や賛同を集めている。
ジム・レガシーの最新ミックステープ『black british music (2025)』は、CDとLPで2025年11月28日(金)にリリース。デジタル/ストリーミングではすでに配信されている。
label: XL Recordings
artist: Jim Legxacy
title: black british music (2025)
CD&LP release date: 2025.07.18
CD&LP: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15460
