世界的にも出色なラインナップで毎年注目度の高いFESTIVAL de FRUEを主催するFRUEによるSam Wilkesの日本ツアーが決定した。
現代LAジャズシーンの重要人物の1人に数えられるSam Wilkesは、コネチカット州出身のアメリカ人ベーシスト、マルチ楽器奏者、作曲家、プロデューサー。ジャズ、アンビエント、サイケデリック、インディーロックなど、多様なジャンルを横断する革新的なアプローチで知られる。
フェンダー・プレシジョンベースを主に使用し、座って演奏するスタイルを特徴とするほか、近年ではアコースティックギターやボーカルも取り入れ、音楽性の幅を広げている。即興を重視しながらも緻密なアレンジメントと実験的なサウンドデザインを追求し、スタジオを楽器の一部として活用する作曲アプローチが特徴である。
2018年にソロデビューアルバム 『Wilkes』 をリリースし、サム・ゲンデルやルイス・コールらが参加。同作はDownBeat誌で「今年のLAベストジャズアルバム」と称賛されるなど高い評価を受けた。サム・ゲンデルとの共作『Music for Saxofone & Bass Guitar』シリーズは2018年、2021年、2024年と3作にわたって発表され、ジェイコブ・マンとのコラボレーション『Perform the Compositions of Sam Wilkes & Jacob Mann』(2022年)も話題を集めた。2023年のアルバム 『Driving』 では、よりダイナミックで好奇心に満ちた音楽性を展開し、「年間最もダイナミックで好奇心に満ちたレコード」と評価された。
実験的なジャズミュージシャンでありながら、ポップ、ロック、フォークへの深い理解を持つアーティストとしても注目されており、その音楽はジャンルの枠を超えて多くのリスナーに影響を与え続けている。
今回の来日ツアーの一環として5月29日(木)に京都CLUB METROにて行われる京都公演では、Craig Weinrib、Will Graefe、Benny Bockのカルテットでの登場となる。更に中村佳穂をフィーチャーしたスペシャルなステージが実現する。
また、Sam Wilkesは単独で九州は熊本と八女で、長崎出身の打楽器奏者・角銅真実との2マン。熊本ではYAMARCHYが帰熊し深夜まで。八女では、原宿で毎週水曜だけオープンする水曜カレーが出店し彩りを添える。その後、先述のCraig Weinrib、Will Graefe、Benny Bockのカルテットに中村佳穂が加わり、京都メトロ、静岡でFUJI & SUN’25、渋谷のWWW Xと東進する。そして、ツアーラストは、FRUEの食を牽引する静岡のシンプルズとともに「shokutone-食と音-」を開催。そちらでは現状、Sam Wilkesのソロを予定しているが、ゲストミュージシャンが参加する可能性もあるとのことだ。

イベント情報
Sam Wilkes Quartet with Craig Weinrib, Will Graefe, and Benny Bock ft.中村佳穂 in Kyoto
@京都CLUB METRO
2025年5月29日(木)
開場 18:00 / 開演 19:00
出演:
Sam Wilkes Quartet with Craig Weinrib, Will Graefe, and Benny Bock ft. Kaho Nakamura
前売 ¥9,000+1D
https://shop.frue.jp/