KYOTOPHONIE実行委員会は14日、「KYOTOPHONIE ボーダレスミュージックフェスティバル2025春」を4月12日から5月11日まで、京都市内各所で開催。世界的な文化アイコンであるパティ・スミスとニューヨークやベルリンを拠点に活動する現代音響芸術コレクティヴ「サウンドウォーク・コレクティヴ」、水曜日のカンパネラの初代ボーカリストコムアイ、そしてブラジルで人気を集めるファルセット・ヴォイスのロックスター、フィリペ・カットらが出演する。
パティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティヴは、4月29日にロームシアター京都サウスホールで「コレスポンデンス」を昼夜2公演上演する。これは実験音楽シリーズ「MODE」との共同企画で、パティ・スミスは約9年ぶりの来日となる。チケットは2月15日から先行抽選を開始。SS席2万円、S席1万1,500円、A席9,500円、B席5,500円。出演者にはステファン・クラスニアンスキー(フィールドレコーディング/フォーリー)、シモーヌ・メルリ(シンセサイザー)、ルーシー・レイルトン(チェロ)らが名を連ねる。
「コレスポンデンス」は、サウンドウォーク・コレクティヴのステファン・クラスニアンスキーによるフィールドレコーディングとパティ・スミスの詩作を組み合わせた作品。チェルノブイリ原発事故や森林火災、動物の大量絶滅などのテーマを扱う8つの映像作品で構成される。これまでベネチア・ビエンナーレやコロンビアのメデジン近代美術館など世界各地で発表されてきた。
現代ブラジル音楽を代表するフィリペ・カットは4月19日、ヒューリックホール京都で日本初公演を行う。最新作『Belezas são Coisas Acesas por Dentro』(2023年)でガル・コスタの楽曲を再解釈した彼の公演では、モレイラ・サレス写真研究所の協力のもと、マダレーナ・シュワルツによる70年代のサンパウロのアンダーグラウンド・カルチャーの写真をスクリーンに投影する。
同日には、現在ブラジルのバイーア州を拠点とするコムアイも出演。アマゾンやブラジルからの新しいインスピレーションを取り入れた新作パフォーマンスを披露する予定。チケットは前売り5,000円、当日6,000円で、2月20日から発売開始。
また、特別企画として、マリの伝説的シンガー、サリフ・ケイタが2025年4月11日にリリースする自身初のアコースティックアルバム『So Kono』(マンディンカ語で「部屋の中で」)が発表された。これまでアコースティックアルバムの制作を避けてきた彼に転機が訪れたのは2023年のこと。写真家ルシール・レイボーズの発案と、ミュージックプロデューサーのローラン・ビゾー(Nø Førmat!!!)の後押しにより、「KYOTOPHONIE ボーダレスミュージックフェスティバル 2023 春」での公演がきっかけとなった。
京都の禅院・光明院の重森三玲作の神秘的な枯山水からインスピレーションを得て、信頼するミュージシャン(ンゴニのバディエ・トゥンカラとパーカッションのママドゥ・コネ)に支えられ、ホテルのベッドルームでレコーディングを行った本作は、経験と旅を経て磨かれた力強い歌声を、シンプルなアレンジで際立たせた珠玉の作品となっている。アルバムのカバー写真は、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」と「KYOTOPHONIE」の共同創設者であり、ケイタの長年の友人でもある専属フォトグラファーのルシール・レイボーズが、京都滞在中にレコーディングに使われたベッドルームで撮影した。
友情、喪失、そして感謝を音楽で紡ぐアルバム『So Kono』は、4月11日よりオンラインで配信開始。4月12日からは八竹庵(旧川崎家住宅)とTIME’Sビルに設置されるKYOTOGRAPHIEのインフォメーションセンターでも購入可能となる。サリフ・ケイタは2025年から2026年にかけてワールドツアーを行うことも決定している。
毎年春と秋に開催されるKYOTOPHONIEは、従来のジャンル、会場、形式にとらわれず、京都と世界を繋ぐ架け橋となっている。
「KYOTOPHONIE 2025 Spring」は、同時期開催される姉妹イベントである「KYOTOGRAPHIE 2025」のテーマ「HUMANITY」(人間性)からインスピレーションを受け、写真の枠を超えて音やパフォーマンスの世界にも拡げていく。4月12日には、キックオフパーティーが日本最古のクラブ・CLUB METROで開催される。また、今後もラインナップは追加発表される。
なお、パティ・スミスの「コレスポンデンス」は5月3日に新国立劇場オペラパレスでも東京公演が行われ、4月26日から6月29日まで東京都現代美術館でエキシビションが開催される。
【公演概要】
◾️「KYOTOPHONIE in collaboration with MODE
サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス」
公演日時:2025年4月29日(火・祝)
昼公演: 12:00 開場 13:00 開演
夜公演: 16:30 開場 17:30 開演
会場:ロームシアター京都 サウスホール
京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13
チケット金額(全席指定)
SS: 20,000円 S: 11,500円 A: 9,500円 B: 5,500円
※未就学児童入場不可
※小学生以上チケット必要
※※チケット購入後のキャンセル・変更・払い戻しはいたしません
チケット発売日
・オフィシャル先行抽選
2025年2月15日(土)10:00 ~ 2月24日(月・祝)23:59
・最終先行先着
2025年3月8日(土)10:00~
e+(イープラス): https://eplus.jp/correspondences/
主催:一般社団法人 KYOTOPHONIE/MODE/株式会社YY
公演詳細:https://kyotophonie.jp/program/2025spring/correspondences/
◾️「フィリペ・カット × コムアイ」
公演日時:2025年4月19日(土)17:00 開場 18:00開演 (予定)
*時間変更の可能性あり
会場:ヒューリックホール京都
京都市中京区備前島町310-2 立誠ガーデン ヒューリック京都 1F
チケット金額:前売 5,000円 当日 6,000円
チケット発売日:2月20日(予定)
詳細は後日、KYOTOPHONIE公式サイトやSNSにてお知らせいたします。
◾️「KYOTOGRAPHIE, KYOTOPHONIE, KG+ キックオフパーティー」
公演日時:2025年4月12日(土)20:00~深夜
出演アーティスト:フィリペ・カット、他
会場:CLUB METRO
京都市左京区下堤町82 BF 恵美須ビル
チケット発売日:後日SNS、ウェブサイト等で発表します
and more…
【フェスティバル概要】
フェスティバル名:KYOTOPHONIE ボーダレスミュージックフェスティバル 2025 春
日程:2025年4月12日(土)- 5月11日(日)
会場:ロームシアター京都 サウスホール、ヒューリックホール京都、CLUB METROなど京都市内各所
主催:一般社団法人KYOTOPHONIE https://kyotophonie.jp/