イギリスのナイトクラブが2020年代に絶滅する可能性があるとして、NTIA(ナイトタイム産業協会)が警告を行った。
バー、パブ、クラブ、その他の夜間営業施設を代表するNTIAによれば、ナイトライフの経済状況が変わらない限り、いわゆる”クラブ”は、2029年12月31日までにイギリスの町、都市、文化から消滅するという。
この予測は2020年3月以降のナイトクラブの閉鎖率に基づいている。過去4年間で、イギリスでは毎週3つの深夜営業音楽施設が閉店しており、これはイギリスの全ナイトクラブの37%に相当する。NTIAは現在、広告大手のMcCann Londonと共に「The Last Night Out」キャンペーンを立ち上げ、この危機と起こりうる「ダンスフロアの終末」について認識を高めようとしている。
NTIAは現在、2025年4月以降のビジネスレート軽減の延長や、ナイトクラブと会場を文化施設として認定することなど、イギリス政府に対していくつかの重要な要求を行っている。また、業界により支援的な環境を提供するため、ライセンス法、ビジネスレート、付加価値税、計画規則の見直しを含む政策改革と規制支援も求めている。
この問題について、NTIAのCEOのMichael Kill氏は次のように述べている。
「私たちは夜間経済の組織的な解体を目の当たりにしています。この業界は単なるエンターテインメントではありません。それはアイデンティティであり、コミュニティであり、経済なのです。会場の喪失は、雇用、文化、そして英国の社会構造の重要な部分の喪失を意味します。緊急の介入がなければ、2029年12月31日が最後の夜遊びとなり、世代を定義してきたクラブ文化の時代が終わりを迎えることになります」
#LastNightOut Campaign : This morning, hundreds have joined us in recognising the harsh reality facing nightclubs and nightlife across the country. It’s clear from the voices we’ve heard—nightclubs are so much more than just places to party. They are spaces where careers are… pic.twitter.com/amlBhUkjB1
— Night Time Industries Association (@wearethentia) October 24, 2024
source:https://djmag.com/news/uk-clubs-could-be-extinct-end-of-decade-ntia-warns
text by Jun Fukunaga