ソウル、ダンス、ジャズ、R&Bをシームレスに融合させ、クラブ・カルチャーとアンダーグラウンドを行き来しながら、独自の近未来的世界観を築き上げてきたヴィジョナリー・アーティスト、ケレラが、7月10日に〈Warp Records〉よりリリースされる待望の3rdアルバム『new avatar』より新曲「outta time (feat. A. K. Paul)」を公開した。
英国のシンガー、ソングライター、マルチインストゥルメンタリストであるA.K.ポールをフィーチャーした「outta time」は、広がりのあるシンセサウンドと、もはや救うことのできない愛についてのケレラの率直な内省を組み合わせている。彼女は繊細なボーカルで、すでに手の届かない場所へと去ってしまった関係を受け入れようと歌う。一方で、ギターと空間的なシンセサウンドは、かつて知っていた愛との距離をさらに広げていく。そのサウンドには時代を超えた魅力があり、まるでまったく別の時代から引き出されたかのような、温かく濃密な響きをまとっている。
この曲は2016年、『Take Me Apart』のために楽曲を書いていた時期に制作しました。私はこの曲を本当に長い間温め続けていて、何ひとつ手を加えていません。待っていたのは、この曲のサウンドにより深い文脈を与えられる“家”を築く必要があったからです。
ー Kelela
丹澤遼介が監督を務めたミュージックビデオは、楽曲の感情的な軌跡を映し出している。暗闇から光へ、そして再び暗闇へと移り変わる一日の流れの中で、ゆっくりと画面の外へ消えていく愛を通して、時間の経過が可視化される。
待望の最新アルバム『new avatar』は、ケレラが自身のルーツへと立ち返り、オルタナティブやインディーのサウンドをR&Bの質感の中に織り込んでいる。「outta time」では、その結果として、身体感覚に訴えかけながらも広がりのあるサウンドが生み出された。コーラスが深くかかったギターと持続的に鳴り響くベースが、彼女ならではの親密なボーカル表現と溶け合い、完全に彼女自身のものと言える音世界を築き上げている。
世界的に高く評価され、常に既存の枠組みを押し広げてきたキャリアを通じて、ケレラはR&Bとエレクトロニック・ミュージックの領域において独自の立ち位置を確立してきた。待望の3rdアルバム『new avatar』では、シンガーソングライターである彼女がこれらのジャンルに対する既成概念に挑みながら、自らの実体験の断片を織り込み、不安定な時代に耐えるのに必要となる団結と精神的な回復力を掲げている。
収録曲は、ブラック・フェムの怒り、抵抗にある喜び、ゴッサム・シティを思わせるディストピア的世界観、ミソジノワール、恋愛における緊張関係など、多様なテーマを巡る旅となっている。そしてその中心には、オルタナティブ、ロック、インディー・ミュージックに対する従来の認識を問い直すようなプロダクションが据えられている。
ケレラの揺るぎない反骨精神は、彼女を故郷であるワシントンD.C.から世界のステージへと押し上げてきた。2013年にはデビュー・ミックステープ『Cut 4 Me』を発表し、続く2015年のEP『Hallucinogen』では革新的なR&Bサウンドをさらに確立し、その収録曲「Rewind」はThe New York Timesによって「音楽の未来を示す25曲」の一曲に選ばれた。2017年にはデビュー・アルバム『Take Me Apart』をリリースし、親密で繊細なストーリーテリングをさらに発展させた。その後、2018年にリミックス作品『TAKE ME A_PART, THE REMIXES』も発表。
約5年にわたる活動休止を経て、ケレラは2023年に革新的な2ndアルバム『Raven』で復帰し、2024年にはその姉妹作ともいえる『RAVE:N, The Remixes』を発表した。『Raven』はPitchfork、Billboard、Vulture、Varietyなど数多くのメディアから「2023年のベスト・アルバム」の一枚として称賛され、一方でリミックス作品は彼女をダンス・ミュージック界を牽引する存在として確固たるものにした。
2025年にはライブ・アルバム『In The Blue Light』を発表し、その芸術性の新たな側面を披露した。そして今、『new avatar』においてケレラは、新たなサウンドスケープを構築するのに注ぎ込む卓越した構想力と意図を存分に示している。しかし、この音楽を現実逃避のための音楽だと勘違いしてはいけない。
私は、音楽が現実世界で起きていることから目をそらすための気晴らしになってほしいとは思わない。むしろ、その現実と向き合うための助けになってほしい。
ー Kelela
ケレラの最新アルバム『new avatar』は、7月10日(金)にCD、LP、デジタル配信で世界同時リリース。国内盤CDには歌詞対訳・解説書を封入。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(パープル・ヴァイナル)が発売。限定盤LPは、数量限定の日本語帯付き仕様 (歌詞対訳・解説書付)でも発売される。
