Ken’ich Itoi、フランスの優良ミニマルレーベル”Ausblick”から3ヶ月連続リリースした。
Ausblickはベルリンを拠点に活動を続けるフランス人DJ/プロデューサーAnthony Georges Patriceによるレーベル。Rarsesh,Vlad Caia,Lawrence,Âme,Agoria らのプレイリストにも入った系譜を持つ。最新作となる「Opportunity EP」は「Plank Scale」で幕を開け、リスナーに彼の特徴的な疾走感あるベースラインを紹介し、その後、繊細なリズムセクションが、曲のクライマックスに向けて巧みに明かされる楽しい秘密を慎重に隠して、聴衆を心地よく興奮させる。音響の探求を続ける「Plank Scale」は、アクセルペダルを踏み込み、風変わりなビートと風変わりなパーカッシブな要素で作られた荒々しい乗り心地をリスナーに提供する。
Ken’ich ItoiはPsysExのメンバーで1997年から活動を続けており、00年代エレクトロニカムーブメントの中で、一線を画すスタイルを特徴とし、スケッチショウの前座を務めたことがきっかけで細野晴臣氏に見出された。(ATOM™︎やALVA NOTO、OVALとのコラボはハイライトと言える)
ソロ活動ではその実験的アプローチを継承し、よりダンスミュージックに特化させていた。
ライブでのグルーヴが真骨頂ではあるが、製作でのよりDJユースに特化させたことで、2023年から短期間で独米仏西9レーベルからEP19作品、コンピ収録3トラック、リミックスワーク1トラックリリースした。今後もリリースオファーは続いており、現在進行形の注目の日本人アーティストである。
また、定期(毎月開催)パーティ”semaphore”のオーガナイズしており、現場の温度感が制作に反映されているのが最大の特徴である。