近年、急速に再評価が進む日本人アーティスト、田名網敬一(1936~)。現代的アーティスト像のロールモデルとも呼べる田名網の60年以上にわたる創作活動に、初公開の最新作を含む膨大な作品数で迫る、初の大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」が、8月7日(水)から国立新美術館にて開幕する。
会場では絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなどおよそ500点におよぶ田名網の作品が空間を埋め尽くし、まるで田名網の脳内宇宙に迷い込んだかのような体験が待ち受ける。展示室の冒頭では、「聖なるものと俗なるもの」「彼岸と此岸」をつなぐ暗喩としての太鼓橋がうず高く積み上げられた新作インスタレーション作品《百橋図》が出迎える。プロジェクションマッピングで投影された奇々怪々なモチーフが太鼓橋を行ったり来たりと彷徨う。
創作の足跡のみならず田名網の記憶をもたどるような展示空間では、その圧倒的な密度、情報量、解像度によって、田名網の尽きることなきクリエイティビティを目の当たりにすることになるはずだ。田名網敬一の世界にどっぷりと浸かりながら、膨大な作品の隅々にまでぜひ目を凝らしてみてほしい。
田名網敬一の世界観で満たされた特設ショップでは、田名網が生み出した奇想天外なモチーフと極彩色が踊るオリジナルグッズが勢揃い。定番のポストカードやポスターから、Tシャツ、トートバッグ、刺繡ワッペンまで、田名網のクリエイティビティが余すことなく落とし込まれたミュージアムグッズを楽しめる。アイテムは展覧会期中、随時追加予定とのこと。
また、本展ではMattel Creations、集英社マンガアートヘリテージ、adidas Originals、NEW ERA、BEAMS CULTUARTといった様々なブランドとのコラボが実現。Mattel Creationsとのコラボでは、バービーやUNOなどの人気おもちゃが田名網のアートによって芸術作品に昇華された。集英社マンガアートヘリテージとの取り組みでは、レンチキュラー印刷を用いた斬新なタロットカードセットが制作されている。
adidas Originalsとのコラボレーションでは、ADILETTEサンダルに田名網の作品がフィーチャーされ、アートとファッションの融合を実現。NEW ERAとのコレクションでは、田名網のオリジナルアートがベースボールキャップやアパレルに展開している。
最後にBEAMS CULTUARTとのコラボレーションでは、田名網の代表作「笑う蜘蛛」シリーズをモチーフにしたTシャツやキャップなど、幅広いアイテムが製作されている。これらのコラボレーションでは、田名網敬一の独特な芸術性が様々な形で表現されている。
なお、展覧会場では、田名網敬一の60年以上におよぶ創作活動をより深く理解し楽しめるよう、無料のオーディオガイドを用意している。会場掲出のQRコードをお手持ちのスマートフォンで読み取ることで、どなたでも手軽に利用できる 。また本オーディオガイドは会期中、無料で何度でもお楽しめる。田名網敬一が生み出した広大無辺な作品群を体感しながら、耳でも展示を楽しんでほしい。
田名網敬一 記憶の冒険
Keiichi Tanaami: Adventures in Memory
会期:2024年8月7日(水)~ 2024年11月11日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
主催: 国立新美術館、朝日新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協賛: 集英社、adidas、MATTEL CREATIONS™
制作協力: ソニー・ミュージックエンタテインメント
協力: NANZUKA
後援: J-WAVE
観覧料:一般2,000円、大学生1,400円、高校生1,000円
※中学生以下は入場無料。
※障害者手帳をご持参の方(付添の方 1 名含む)は入場無料。
チケット情報は後日、国立新美術館ホームページ等でお知らせします。
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会ホームページ:https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/keiichitanaami/