コロンビアで生まれ育った気鋭のDIYエレクトロニック・プロデューサーであるエラ・マイナス(Ela Minus)が、力強さと反抗的なエネルギーをテーマにした没入感のある新曲「COMBAT」をリリースした。

UKはコーンウォールとハリファックスで今月開催される、アンダーワールドの公演においてサポートを務めるエラは、独自のシンセサイザーを制作し、エレクトロニックな領域でアナログ・マシンを駆使することで知られている。

しかしながらこのニュー・シングルは、初めてアコースティック楽器を用いて作曲 / レコーディングしたもので、木管楽器のカルテットをフィーチャーしており、これまで彼女が創作したどの曲とも違う仕上がりとなっている。また、これまで「N19 5NF」などのビデオも担当した、Losmoseが監督を務めたミュージック・ビデオも一緒に公開されている。このビデオは、包まれるような光と万華鏡のような形が特徴的なミニマル空間から始まる。カメラは歌っているエラに引き寄せられ、ゆっくりと近づいていき、彼女の胸に入り込み、鼓動する心臓が映し出される。彼女の呼吸、声、音楽、そして空間が瞑想となり、音が聴き手に心を開く。

「COMBAT」の基礎は、数年前にレコーディングしたパフォーマンスから来ている。その時、この曲の糧となるコード進行を即興で作ったの。この曲は、強烈な気持ちや感情をテーマにしているんだ。闘いの向こう側で、より強くなる。音楽がそれを物語ってくれることを願っている – Ela Minus

天空から鳴り響いているようなシンセサイザーと木管楽器がクラシック・テクノとニューエイジ・リヴァイヴァルの両方を彷彿とさせる 「COMBAT」は、まるでひとつのシンフォニーのようである。”Los pajaros nacidos en jaula / no le tenemos miedo a nada”とエラは冒頭で歌い、籠の中で生まれた鳥が空を飛ぶことを病気だと思うようになるという有名なことわざを引用している。しかし彼女は、このフレーズを覆し、その鳥は実際には恐れを知らないのだと主張する。彼女の柔らかな歌声は、この一節をバレエのように優雅に奏で、楽器の軽快なサウンドと歌詞のアグレッシブさを見事に対比させている。「No parar hasta quemarlo todo」(「焼き尽くされるまで進み続けろ」)。

2022年のDJパイソンとのコラボレーションEP『?』が、StereogumのBest of Electronic Music 2022で大きく評価された彼女の、2020年のデビュー・アルバム『acts of rebellion』以来初のソロでの新曲となる「COMBAT」は、エラ・マイナスのアーティストとしての可能性を明らかにした。この夏、エラ・マイナスはアンダーワールドのサポートを皮切りに、バルセロナで開催されるSonarでのライブ・パフォーマンスなどを控えている。

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