Universal Music Group(UMG)のカタログやUniversal Music Publishing Group(UMPG)と契約するソングライターが作詞作曲した作品の配信停止したTikTokから、さらに多くの音楽が使用できなくなる可能性が浮上した。
音楽出版社と作曲家を代表するアメリカの業界団体であるNMPA (全米音楽出版社協会)は、2024年4月30日にTikTokとのライセンス契約が満了することを発表。「現在のNMPAライセンスの更新や延長、NMPAを通じてTikTokとの新たなライセンス交渉に参加する選択肢の余地はない」と述べている。
NMPAには、UMG、Sony Music Entertainment(SME)、Warner Music Group(WMG)の3大メジャーレーベル傘下の音楽出版社のほか、大手やインディペンデントの音楽出版社が多数参加している。今回の発表が行われた時点では、どの音楽出版社がNMPAの主張に賛同しているかまでは明らかになっていない。
4月30日までにTikTokとNMPAの交渉が成立しない場合、NMPA会員企業と契約するソングライターによる作詞・作曲作品が、配信停止によりTikTokから姿を消す可能性がある。また、NMPA会員が手掛ける作品が削除された場合、TikTokで配信するレーベルの多くがその影響を受ける可能性は高い。
NMPAは、NMPA会員に向けたニュースレターで、すべてのNMPA会員が、”ライセンスがない限り、TikTokはプラットフォームであなたの音楽作品を使用すべきではない”ということを理解しておくことが重要になるとし、2024年5月1日以降、TikTokと直接ライセンスを結んでいない会員のうち、違反対策を検討する場合は、NMPAの弁護士に連絡することを推奨。また、会員がライセンス継続を希望する場合は、TikTokとの直接交渉を勧めている。
The NMPA says it has no plans to renew its licensing deal with TikTok, which expires on April 30, raising the question of whether indie publishers will join UMG’s boycott of the platform.https://t.co/UKP2yP27OV pic.twitter.com/kaTIfcx5MS
— Digital Music News (@digitalmusicnws) March 7, 2024
source:
https://www.digitalmusicnews.com/2024/03/06/tiktok-losing-nmpa-license/