Abletonがハードウェア・インストゥルメントPushの最新バージョンをリリースした。
第3世代のPush(Push 3)では、ほかのものに気を取られることなく、表現力豊かな演奏、制作、パフォーマンスを可能にする。また、スタンドアロンの楽器として使用できるほか、コンピュータと接続して使用することもできる。さらに最新のPushはアップグレードも可能。交換可能な部品を備えているため、長期間にわたり、スタジオの中核を担う機材として使用することができる。
現在、PushはAbleton.comにて購入可能。価格はPush (スタンドアロン)が258,000円、Pushが128,000円。またアップグレードキットは2023年末に販売開始予定で、価格は138,000円となる。
なお、リリースに伴い、新しいPushに直接触れることができる”テックラウンジ”スペースも開放される(東京Abletonテックラウンジ中目黒、大阪スクールオブミュージック OSM/DA オープンキャンパス学園祭2023)。
テックラウンジでは、スタッフに機能や使い方を聞いたり、購入の相談するといったことも可能。また、テックラウンジでPushを購入する人に向けたスペシャルオファーを用意しているとのこと。テックラウンジの詳細はこちら
最新バージョンのPushの主な新機能は以下のとおり。
表現力
Pushの64個のMPE対応パッドは、X軸とY軸で指の圧力と配置を検知し、ノートごとの繊細なコン トロールを可能にします。ベンドやスライドさせたり、コード内の特定の音だけにフィルターやエ フェクトを適用できたり、1つのパッドで複数のアーティキュレーションが表現可能です。
接続性
外部楽器、シンセ、エフェクトをPushの内蔵オーディオインターフェースに接続すれば、直接Pushや Ableton Liveで録音可能。さらにゲートやCV信号をモジュラー機材に送ってユーロラックとPushを 組み合わせたセットアップや、クラス準拠のMIDI機材とPushを一緒に使用することもできます。
スタンドアロンでの操作性
Pushはスタンドアロン楽器として、ラップトップを必要とせず、音楽セットアップの中心に据えるこ とを目指して設計されています。また、内蔵バッテリーとストレージを備えているため、ケーブル を一本も接続せずにAbleton Liveでおなじみの楽器やエフェクト、自分で用意したPackやサンプル ライブラリを使って音楽制作ができます。さらに WiFiに接続すれば、PushとLive間でのセットのや りとりも可能です。
設定の柔軟性
Pushは、さまざまなニーズや予算に合わせて、ふたつのラインナップで提供されます。プロ セッサーを搭載しているPushはスタンドアロンの楽器として機能し、プロセッサーを搭載 していないPushはコンピュータに接続することで使用できます。ただし、プロセッサーを 搭載していないPushを購入した場合でも、後からアップグレードキットを使用すれば、自 分でプロセッサーを追加できます。またプロセッサー、ハードドライブ、バッテリーは後か ら交換することもできるため、Pushをテクノロジーの進歩に合わせてアップデートすること も可能です。スタンドアロンのPushは独自に開発されたIntel® NUC Compute Elementを搭載しており、 クレジットカードサイズのコンポーネントの中にプロセッサー、RAMメモリ、WiFIが組み合 わさって構成されています。