Rolandは、音楽制作用の高品位なプラグイン音源やサービスを提供するクラウドベースのプラットフォーム「Roland Cloud」で、ゲーム実況配信などに活用できる、著作権フリーのBGMと効果音を提供するサービス『BGM CAST』を、2023年7月18日(火)に開始した。

近年、スマートフォンの高性能化のほか、さまざまなSNSや配信プラットフォームが登場したことで、動画投稿やライブ配信を誰でも気軽に行えるようになった。

2020年以降のステイホーム期間を経て、そのトレンドはますます広がりを見せています。さらにサブスク、クリエイター支援サイト、投げ銭システムほか、動画や配信などのコンテンツで収益を得る方法も多数出現し、「クリエイターエコノミー」と呼ばれる市場規模は今後さらに拡大することが予想される。

このような環境のなか、ライブ配信や動画制作を行うクリエイターから強く求められているのが「著作権フリーのBGMと効果音」だ。さまざまなコンテンツがあふれるなかで視聴数/高評価数を増やすには、コンテンツのクオリティを高め差別化を図ることが必要となり、BGMや効果音は動画の雰囲気づくりや抑揚づけ、演出に大きく役立つ。

しかしながら、配信プラットフォームによっては、BGMや効果音の著作権に関する手続きや判断が簡単ではない場合がある。意図的かそうでないかを問わず、著作権侵害とみなされてアカウントが停止されたり、動画が削除されてしまうケースも生じている。

Rolandでは、このような問題を解決する著作権フリーのBGMと効果音を、サブスクリプション・サービスを展開するプラットフォーム「Roland Cloud」を通じて、同社初のゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST」のユーザー向けに提供開始する。この新たなサービス『BGM CAST』は、「BRIDGE CAST」専用アプリから「Roland Cloud」の有償プランのいずれかに登録することで、数千曲のBGMと数百の効果音を利用できる。また、「Roland Account」に無料の会員登録をすると、36曲のBGMと16種の効果音を使用できる。

『BGM CAST』では、「EXCITING」や「COOL」などの6種類の「ムード」から好みのタイプを選ぶだけで、幅広いBGMの中からコンテンツの雰囲気に合わせた曲が自動で選ばれ再生される。BGMは、音楽生成AIの開発を行う「Amadeus Code」(アマデウスコード)社が提供する、世界最大級の楽曲データセット「MusicTGA-HR」によるクオリティの高い素材を使用している。また、効果音では、エア・ホーンなどの定番サウンドから「TR-808」「D-50」「ZENOLOGY」など、Roland製品のサウンドを活用したユニークなものまで、幅広く提供する。

Rolandでは、長年にわたって高品質で革新的な電子楽器や映像音響機器を提供してきたが、今後も、AIをはじめとした新技術の活用を加速させるとともに、「Roland Cloud」を通じてサービスを拡充していくという。

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