2023年4月12日に訃報が報じられたルーツレゲエ、ダブのパイオニア、Jah Shakaを悼み、DOMMUNEが4月18日19時30分よりJah Shaka追悼再配信を行う。

DOMMUNEによると追悼再配信は、日本に降臨した最後のシャカの姿を全世界のミュージックラヴァーに共有すべく行われるもの。

晩年、Jah ShakaはDOMMUNEは、東京を代表するドラムンベースやグライム、ダブなどUKベースミュージックのイベントとして知られたDBSのはからいにより3度出演している(2012/11/21、2016/11/01、2018/11/20)。


また1997年から始まったJah Shakaの奇跡の初来日から2018年まで継続した日本ツアーは、DBSの神波京平氏と二美枝氏夫妻によってオーガナイズされていた。

そう、ジャー・シャカはサウンドシステム・カルチャーの始祖であった。半世紀に渡る氏の伝道的な活動により、世界各地にサウンドシステムが伝播し、レゲエ/ルーツミュージックは発展した。そんな中、シャカは、ポジティヴなメッセージとスピリチュアルなダブサウンドの真髄を伝え続けていた。’60年代後半、ラスタファリのスピリチュアルとマーチン・ルーサー・キング、アンジェラ・ディヴィス等、米国の公民権運動のコンシャスに影響を受け、サウンド・システムを開始、各地を巡回していた。ズールー王、シャカの名を冠し独自のサウンド・システムを創造、’70年代後半にはCOXSON、FATMANと共にUKの3大サウンド・システムとなった。’80年に自らのジャー・シャカ・レーベルを設立以来『COMMANDMENTS OF DUB』シリーズを始め、数多くのダブ/ルーツ・レゲエ作品を発表、超越的なスタジオ・ワークを継続する。30年以上の歴史に培われた独自のサウンドシステムは、大音響で胸を直撃する重低音と聴覚を刺激する高音、更にはサイレンやシンドラムを駆使した音の洪水 !! スピリチュアルな儀式とでも呼ぶべきジャー・シャカ・サウンドシステムは生きる伝説となり、あらゆる音楽ファンからワールドワイドに、熱狂的支持を集めていた。heavyweight、dubwise、 steppersなシャカ・サウンドのソースはエクスクルーシヴなダブ・プレート。セレクター/DJ/MC等、サウンド・システムが分業化する中、シャカはオールマイティーに、ひたすら孤高を貫いていた。

ジャー・シャカは、毎回日本ツアーで100kgにも及ぶレコードを持参していた。そんなシャカは晩年、DOMMUNEに3度の降臨を果たした。呼吸し、動き、説法し、煙を吸うシャカの姿が5時間にわたってアーカイヴィングされている。2023年4月18日19:30。DOMMUNEでは哀悼の意を込め、日本に降臨した最後のシャカの姿を全世界のミュージックラヴァーに共有すべく、追悼再配信する。JAH SHAKA MUSICの真髄にReggae Record Shop『ORANGE STREET』のTribe Worksが迫る!半世紀に渡りスピリチュアルなダブサウンドの真髄を伝え続けたジャー・シャカ….。氏の偉業に対し、心から尊敬と感謝を捧げ、謹んで御冥福をお祈り致します。JAH SHAKA R.I.P.…そしてMassive Respect to DBS!!!!!!!

DOMMUNE

なお、同日21時からはPointedでも紹介した「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」とKYOTOGRAPHIEが今年から新たに立ち上げた音楽祭「KYOTOPHONIE」の開催記念番組が配信される。

番組では、KYOTOGRAPHIE & KYOTOPHONIE 共同創設者/共同ディレクターの仲西祐介とKYOTOPHONIEの出演アーティストの一人でもある沖野修也(KYOTO JAZZ SEXTET)が、KYOTOPHONIEを立ち上げた経緯から、地域に根ざしたミュージックフェスティバルの作り方などをDOMMUNEの宇川直宏を交え、語られるとのこと。

またトロピカリアの継承者でブラジルの新世代の最注目SSW、ルーカス・サンタナによるソロでのスタジオライヴ、沖野修也によるKYOTOGRAPHIE スペシャルDJ SETも!そしてスペシャル・ゲスト「アフリカの黄金の声」と称されるレジェンドのサリフ・ケイタの京都・光明院でのライヴ映像も配信される。

配信情報:
2023/04/18 TUE 19:30-21:00

DBS & DOMMUNE Presents <ジャー・シャカ追悼番組>
「JAH SHAKA! The “FINAL” Music Message!!!」<2018/11/20の追悼再配信>
●TALK:JAH SHAKA ●通訳:SEIJI(Downbeat)
●聞き手:RAS UME & RAS SEKI(TRIBE WORKS SOUND SYSTEM)、YUMI(ORANGE STREET)

2023/04/18 TUE 21:00-24:00

KYOTOGRAPHIE & KYOTOPHONIE Presents
「BORDER / NO BORDER」〜日本を舞台に国際的な写真祭&音楽祭を作る
●出演;SALIF KEITA(The Republic of Mali|West Africa)<ZOOM出演>、LUCAS SANTTANA(Salvador|BRAZIL)
仲西祐介(KYOTOGRAPHIE & KYOTOPHONIE 共同創設者|共同ディレクター)、沖野修也(KYOTO JAZZ SEXTET)、宇川直宏(現在美術家|DOMMUNE主催)●SPECIAL通訳:ウスビ・サコ
●LIVE:LUCAS SANTTANA、SALIF KEITA(映像出演) ●DJ;沖野修也(KYOTO JAZZ SEXTET)BROADJ#3174

Text by Jun Fukunaga

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