ロサンゼルスを拠点とする超絶ドラマーにして、シンガーソングライター/プロデューサーと多岐にわたるフィールドでその才能を発揮するDIY美学に溢れた超人、ルイス・コール。

レッチリ、クインシー・ジョーンズ、フライング・ロータスら錚々たる面々から絶賛され、盟友サンダーキャットの5月に行われた来日公演にもドラマーとして参加し話題を呼んだ彼が、4年ぶりとなる待望の最新作『Quality Over Opinion』を〈Brainfeeder〉より10月14日にリリース決定!先行配信曲として「I’m Tight」がMVと共に公開されている。

今月初めにリリースしたバラード「Let it Happen」とは対照的に、「I’m Tight」はファンキーなベースラインと精密なドラミングがなめらかに展開するルイス・コール流ファンク・チューンとなっている。

これは100曲くらいいろんなファンクを録音して、その中から気に入ったものを選んで、つぎはぎしながら一つの曲にまとめたものなんだ。
この曲のためにベースのパートを何度も練習しなきゃならなかったよ – Louis Cole

20曲からなるこのアルバムは、自身が所有するホーム・スタジオで作曲、演奏、制作を行い、ノウワーでも活動を共にするジェネヴィーヴ・アルターディ、17年来の友人であるサックス奏者のサム・ゲンデル、ピアニストのクリス・フィッシュマン、ニーボディのネイト・ウッド、ベーカーズフィールドの音楽シーンの中心人物マーロン・マッキー、ギタリストのカート・ローゼンウィンケルらがゲストとして参加している。

このアルバムで表現しているのは、出来る限りパワフルで心地よい音楽を作ろうとベストを尽くしたこと。自分自身にとっても他の人々に向けてもね。 – Louis Cole

ルイスの主な楽器はドラムで、ジャズのバックグラウンドを持っているが、彼が生み出す音楽は一聴しただけでは純粋な意味でのジャズや古典的な意味でのジャズとは似つかない音楽に聴こえる。彼はよりコンセプチュアルな部分でジャズとの繋がりを表現している。

ジャズの本質は混じりっ気なしの自由だ…制限なんてない…ただその瞬間に自分がどう思うかで…無限の純粋な爆発なんだ – Louis Cole

『Quality Over Opinion』で彼が試金石にしているのは、グスタフ・マーラーやジョルジ・リゲティら音楽の境界を押し上げる作曲家たち、ジャズのアイコンであるマイルス・デイヴィス、スウェーデンのエクストリーム・メタルバンドのメシュガー、モートン・ローリゼン(著名な音楽教授でアメリカの合唱曲のマイスター)、スーパー・マリオ・カートなどである。

このアルバムには一続きの物語はない。それぞれの曲でぼくの人生のある一瞬を表現している。
インスピレーションを受けたのは、喜び、痛み、そして周りの人々の人生から何かを引き出すという絶え間ない使命感だ
– Louis Cole

彼は10年前から自分が演奏している映像をYouTubeで公開し、作品だけでなくその型破りなスタイルも賛美する献身的なファンベースを築いてきた。彼はドラム、ベース、キーボードなど…まるで修行僧のように己の芸術に取り組み、完成させている。サンダーキャットはそんな彼を「ロサンゼルスの偉大なミュージシャンの一人」と評し、今年前半に日本で行われた彼のツアーにドラマーとして招待した。二人はよく一緒に曲作りを行なっており、そこから誕生した曲の中には、サンダーキャットのグラミー賞受賞アルバム『It Is What It Is』に収録された「I Love Louis Cole」や、同じくサンダーキャットの2017年のアルバム『Drunk』に収録された「Bus in the Streets」「Jameel’s Space Ride」、またルイスの2018年のアルバム『Time』の「Tunnels in the Air」などがある。フライング・ロータスもルイスを称賛し、2019年のアルバム『Flamagra』の制作中、彼のことを「すごく触発される」と言及している。

待望の最新作『Quality Over Opinion』は10月14日にCD、数量限定のCD/LP+Tシャツセット、LP、デジタルでリリース!国内盤CDには歌詞対訳・解説が封入され、ボーナストラック「I Forgot Your Birthday (feat. Spencer Cole)」が収録される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(クリア・ヴァイナル)、日本語帯付き仕様の限定盤(クリア・ヴァイナル)の3形態でリリースが予定されている。

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