ローランドは、シンプルな操作で本格的なテクノやヒップホップなどエレクトロニック・ミュージックを生み出せる、手ごろな価格の電子楽器『AIRA Compact』(アイラ・コンパクト)の3機種、『T-8』『J-6』『E-4』を、2022年5月27日(金)に発売する。

ローランドは、1972年の創業より数多くの製品を世に送り出し、2022年4月に50周年を迎えた。ローランドの電子楽器は時代ごとの名だたるミュージシャンに愛され、テクノやヒップホップなど音楽シーンの形成にも影響を与えた、名器と呼ばれるリズムマシンやシンセサイザーも、枚挙にいとまがない。

2014年には、最先端のエレクトロニック・ミュージックに即したサウンドとパフォーマンス性を提供する「AIRAシリーズ」のリズムマシンやシンセサイザーを発表。以降さまざまな製品を発売してきた。今回発売する『AIRA Compact』の3機種は、ローランドが長年にわたって蓄積してきた電子楽器のノウハウと本格的なサウンドを凝縮して搭載。シンプルな操作で気軽にエレクトロニック・ミュージックの演奏や制作を楽しめる、新しいコンセプトの電子楽器になっている。「AIRAシリーズ」ではこれまでになかったコンパクトなサイズ、手ごろな価格を実現。ミュージシャンやガジェット・ファンの方だけでなく、音楽制作や楽器演奏に馴染みがなかった方でも気軽に楽しめる。

BEAT MACHINE(ビート・マシン) 『T-8』では、音を鳴らしながら直感的な操作でドラムやベースのフレーズを作り出すことが可能。CHORD SYNTHESIZER(コード・シンセサイザー)『J-6』では、あらかじめ搭載された多彩なコード(和音)を選び、思いついたリズムでボタンを押していくだけでフレーズ作成が可能。さらにさまざまなエフェクト(効果)をかけてサウンドを加工し、楽曲の中軸となるパターンを作り出すことができる。VOICE TWEAKER(ボイス・トゥウィーカー) 『E-4』には、マイクの接続が可能。歌や声のフレーズにエコーやハーモニーを加えたり、声質や音程を調整してテクノやヒップホップで多用される機械的な「ケロケロ・ボイス」を作り出すなど、インパクトのある音声の加工ができます。また、リアルタイムで多重録音ができるルーパー機能を備えており、観客の目の前で楽曲を作り上げていくような、印象的なライブ・パフォーマンスも行える。

この3機種はそれぞれ個別でも使用できるが、組み合わせて使用することで作り出せる楽曲の幅が広がり、より音楽制作や演奏の楽しみが広がる。また、シンセサイザーやパソコン/スマートフォンなどの音楽制作アプリ、音楽ガジェットとの接続にも柔軟に対応。お手持ちの音楽機材に加えることで、新たなアイデアやエレクトロニック・ミュージックの要素を取り入れることができる。

『AIRA Compact』の3機種の詳細は以下のとおり。

●BEAT MACHINE 『T-8』
最新のエレクトロニック・ミュージックでも多用される、象徴的なローランドのドラム/ベース・サウンドを、どこにでも持ち運べるコンパクトなボディに搭載。ACB(※)によって忠実に再現された、名器と呼ばれるリズムマシン「TR-808」「TR-909」「TR-606」と、ベース・シンセサイザー「TB-303」のサウンドを組み合わせて楽曲を構築できます。リズムを打ち込むドラム・シーケンサーは、6つトラックを持ち、上記の「TRシリーズ」で採用された「TR-REC」と呼ばれる操作システムを装備。操作を止めずにアイデアを形にできます。さらに、「ステップ・ループ」、「パターン・シフト」、「プロバビリティ」などのさまざまな内蔵ツールを駆使することで、ダイナミックなパフォーマンスを実現します。また、『T-8』は、「TB-303」から受け継いだノコギリ波・矩形波と操作性で、特徴的なベース・サウンドを直感的に調整・加工できます。

製品の詳細はこちら:https://www.roland.com/jp/products/t-8/

※ACB(Analog Circuit Behavior):アナログ時代の電子楽器を、最高の状態で現代に蘇らせるローランドの技術です。従来のモデリング手法とは大きく異なり、オリジナル製品の設計図からアナログ・パーツひとつひとつの特性を丁寧に解析して再現。解析したパーツを、当時の設計仕様と同様に組み合わせることで、動作時の回路の振る舞いによる音色特性までを精密に表現します。

●CHORD SYNTHESIZER 『J-6』
クリエイティブなコード・シーケンサーと、往年のシンセサイザー「JUNO-60」の音色を組み合わせた、楽曲のアイデアを簡単に具現化できるシンセサイザーです。ACBで再現した「JUNO-60」のサウンドを備えるシンセ・エンジンを搭載。また、幅広いジャンルに対応する100種類の内蔵コード・セットから呼び出し、キーボードを押すだけで自然なコード進行を構築でき、音楽のコードや理論の知識は必要ありません。また、内蔵のコードに追加して動きをつけるアルペジオやリズミカルなフレーズを、コードごとに108種類用意しています。ステップ入力によって進行をすばやく組み立て、専用の「フィルター」と「エンベロープ」の操作でサウンドを微調整し、カスタマイズも可能な「ディレイ」と「リバーブ」のエフェクトでサウンドを仕上げることができます。
製品の詳細はこちら:https://www.roland.com/jp/products/j-6/

●VOICE TWEAKER 『E-4』
マイクで入力した音声の声質や音程を変化させる高度なツール、スタンダードなボーカル・エフェクトに加え、ライブ・パフォーマンスのためのルーパー機能を備えています。ボーカルの音質と精度の向上や、ビート・ボックスをよりパンチの効いたサウンドに仕上げたり、音声を印象に残る強烈なサウンドに変化させるなど、幅広い音声の加工が行えます。「ピッチ」と「フォルマント」のスライダーを操作して、ボーカルの音声の高さを調整したり、ロボットボイスに変化させたりすることも可能です。さらに、「オート・ピッチ」、「オート・ハーモニー」、「ボコーダー・プロセッサー」、「リバーブ」、「ディレイ」、などのエフェクトを搭載しています。また、その場での多重録音によってパフォーマンスを作り上げられるルーパーが内蔵されており、サウンドを切り刻んでユニークな効果をかける「スキャッター」機能も備えています。
製品の詳細はこちら: https://www.roland.com/jp/products/e-4/

●アーティストの創造性を刺激する「AIRAシリーズ」
「AIRAシリーズ」は、現在の主流であるコンピューターを中心にした音楽制作現場での利便性と、ライブ・パフォーマンスで求められるハードウェアならではのリアルタイムな演奏性の両立をコンセプトに2014年に誕生。新時代のエレクトロニック・ミュージック・シーンにおいて最先端のサウンドと、革新的なパフォーマンス性をアーティストに提供しています。『T-8』『J-6』『E-4』では、「AIRAシリーズ」で追求してきたハイエンドなサウンドや演奏性を凝縮し、コンパクトなボディに搭載。さらに、リーズナブルな価格を実現し、より幅広いユーザーの方が気軽に楽しんでいただくことができるようになりました。

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