タイトルの”Doombotとはマーベルコミックに登場するDr.Doomが作り上げた自身のコピーボットのことである。MF Doomのキャリアを通じて作り上げた多くのファンをDoombotという造語になぞらえ yaboy自身もその”Doombot”の1人であるということを表現したアルバムである。




Doomの訃報をネットニュースで見てベッドから飛び起きた2020年の元旦。49歳という若さ。 新年の挨拶をすることなくPCを開きすぐにビートを組んだ収録曲”RIP Majesty”からDoombotの制作が始まった。ファンとして、1人のビートメイカーとして彼へのリスペクトを伝えたい思いでビートを量産した。

本作は彼のクラシックであるアコーディオンと同ネタ使いのイントロやスパイダーマンからのセリフの引用 など細部にわたってDoomを思わせるようなネタ使いとYaboyの特徴的で骨太なドラムが個性となり単なる オマージュ作品にスパイスを加えた。 ミックスからマスタリングまですべて一貫してYaboy自身が手掛けている。

余談ではあるがDoomの訃報から3か月後に自身の父が他界した。若いころの父はDJに明け暮れ、レコード 収集に勤しんだ。遺品整理中に見つけたSOS BandのThe Finestは 父のお気に入りのグループでもありDoomのThe Finestと同ネタである。重なった訃報は偶然ではあるがこちらを拝借しOutroとした。

Yaboy『Doombot』
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