マニラ出身、ロンドンを拠点に活動するシンガー/プロデューサー、ノー・ロームが待望のデビュー・アルバム『It’s All Smiles』をリリースし、アルバム収録曲「Remember November / Bitcrush*Yr*Life 」のMVを公開した。




UK、ロンドンの気鋭レーベルから2枚のEP、The 1975やチャーリーXCX、ビーバードゥービー等とのコラボレーション・シングルをリリースし全世界から注目を集めるノー・ロームが遂にデビューアルバムを完成。今作はコロナ禍に地元マニラで作詞、作曲、プログラミングを開始、その後ロンドンとアメリカ、ミネアポリスにてレコーディングを行った。

アルバムはノー・ローム自らが全曲の作詞作曲を手掛け、共同プロデューサーにBJバートン(テイラー・スイフト、チャーリーXCX、ボン・イヴェール)、共同制作にはThe 1975のジョージ・ダニエル、サチ(ジョイ・アゲイン、ディジョン)、UKのエレクトロ・プロデューサー、ゼラを起用している。

自分の音楽をインターネットにアップロードし始めた当初は、シューゲイザーR&Bというタグを付けていたというノー・ローム。R&Bで表現される激しい感情に影響を受けた彼のボーカルラインは、繰り返し聴きたくなるような質感の高いプロダクションの上を自由に飛び周っている。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのフロントマンであるケヴィン・シールズの様に、ロームはまるで絵を描く様に音を構築し、彼の直線的なギター演奏はより楽曲に深みを与えている。本作『It’s All Smiles』では彼が影響を受けてきたもの、自身のルーツを感じさせるアイデアを最も洗練された形で表現した作品だ。




アルバム収録曲「Remember November / Bitcrush*Yr*Life」のミュージック・ビデオは、マニラで撮影されたもので、「When She Comes Around」や「I Want U」のMVを手掛けたフィリピン人映像作家、パコ・ラテルタが監督を務めている。

ノー・ロームのソングライティングの幅広さが光る「Remember November / Bitcrush*Yr*Life」は、大学時代に彼が働いていたテレアポの仕事から着想を得て書かれたという。「僕が知る限り、最も企業的な仕事でした」と、彼は笑いながら当時を振り返る。そのコールセンターでの経験が彼の心に残り、非常に辛辣な歌詞を持つ、賑やかなエレクトロニック・ソングという形になって現れている。「I remember you told me/They can take all your money (確か、有り金を全部彼らに奪われても構わないと言ってたよな)」 と彼は歌い、最後の音節ではファルセット・ボイスを披露している。

全世界で合計1億回以上のストリーミング再生を誇るノー・ロームは母国フィリピンのファッション・メディア、エスクァイア・フィリピンが贈る「年間最優秀音楽アーティスト」を受賞するなどUK、ロンドンを経由しアジア地域でもブレイクを見せている。




Share.

Comments are closed.