英国最大の音楽祭典<ブリット・アワード2021>授賞式が、現地時間2021年5月11日に開催され、全受賞者が発表された。




本年は新型コロナウイルスの影響により、従来行われている2月から約3カ月延期され、ロンドンのO2アリーナで開催。特筆すべきは、今年最多となる計3部門にノミネートされていたDua Lipa(デュア・リパ)が、<ブリティッシュ女性ソロ・アーティスト >、<ブリティッシュ・アルバム賞>にて本年度最多の2冠を達成し、大きな話題を呼んだ。

Dua Lipaは受賞スピーチにて「このアルバムは私に自信と強さと勇気と、もちろんたくさんの愛とフレンドシップを与えてくれました。関わってくれた全ての人たちに心から感謝したいと思います(一部抜粋)」と話し、最大級の謝意を表した。また、社会にて活躍する女性に対しても触れ、「前回の2018年に(アワードを)受賞したとき、私はもっと多くの女性たちがこのステージに立って欲しいと言いました。そして3年後の今、実際にそのようになっているのを感じています。音楽業界そして自分もその一員となれたことをを本当に誇りに思っております(一部抜粋)」と語った。




パフォーマンスでは、Coldplay(コールドプレイ)、Dua Lipa、そして2021年のUK期待の新人Griff(グリフ)が登場。Coldplayは、ロンドンテムズ川特設ステージにて5月7日に発表したばかりの新曲「Higher Power」を披露。ホログラムの踊るエイリアンを配し、Coldplayならではのピースフルかつビッグ・スケールな演出にてセレモニーの幕開けを盛り上げた。

Dua Lipaは、2020年を象徴するアルバムとなった『Future Nostalgia』をメドレー披露。ロンドンの地下鉄を舞台に「Don’t Start Now」「Physical」などを次々に披露。愛国心溢れるユニオンジャック柄の印象的な衣装を身に纏い、ステージに登場すると客席から大声援が巻き起こった。

これからの成功が期待されるアーティストに贈られる<BRITs ライジング・スター賞>を受賞したGriffは、最新シングル「Black Hole」を披露。楽曲タイトルにちなんだ大きな「ブラック・ホール」から登場すると、トレードマークであるたまねぎヘアーをキュートに揺らしながら、バックバンドを従えた圧巻のパフォーマンスを見せつけた。




1977年に始まった「ブリット・アワード」は英国レコード産業協会が主催する、ラジオ、TVのDJ/MC、放送局、レコードレーベル、メディア関係者などで構成された1,000人以上の委員の投票で選定される。

男性アーティストの受賞が目立った2020年とは対照的に、2021年は今年最多2冠を獲得したDua Lipaをはじめ女性アーティストが多くの賞を獲得したことでも話題となっている。

▼主な受賞結果はこちら:

・Female Solo Artist – ブリティッシュ女性ソロ・アーティスト

Dua Lipa / デュア・リパ (受賞)

・Mastercard Album – ブリティッシュ・アルバム賞

Dua Lipa / デュア・リパ 『Future Nostalgia / フューチャー・ノスタルジア』(受賞)

・BRITs Rising Star – BRITsライジング・スター賞

Griff / グリフ(受賞)※事前に発表済




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