ベルリンでナイトクラブが正式に文化施設として認定される可能性が高まっている。




ベルリンの観光資源でもあるクラブカルチャー。その中で街を代表するナイトクラブ「Berghain」は、2016年にすでに文化施設として認められている。今回の文化施設認定はそれに続くものだという。

とベルリン市内のナイトクラブの多くはこれまで、風俗店やカジノ、ゲームセンターなどと同じく「娯楽施設」として分類されていた。それによって市内の多くのエリアで営業が許可されることになるほか、税制上の優遇措置も受けられるようになる。また、この法的地位の変更により、特定のナイトクラブが現在、ベルリンが抱える街の問題であるジェントリフィケーションから保護されることになるという。

5月5日(水)の投票では、ナイトクラブやライブベニューの地位を娯楽施設から文化施設に変更するという勧告に対して、ほぼ満場一致で賛成が表明されたとLive Musik Kommissionが報告。また、左翼党(Die Linke)の政治家Caren Layによれば、5月7日(金)にこの勧告が連邦議会に提出され、議論を経ずに署名される見込みとのこと。

ベルリンではクラブのオーナーや支援者で構成される「Clubcommission」が、昨年、議会で「クラブは「街の鼓動」であり、年間約300万人の観光客を魅了することで地域経済に対して、15億ユーロの経済効果が見込まれている」と主張しており、今回の認定はそれを受けてのもの。

Clubcommissionのメンバーの1人であるPamela Schobeßは、「ナイトクラブは、文化的かつ経済的な生活に不可欠なものとして、街のアイデンティティを形成する文化施設である」、「今回の決定によって都市や地域が生き生きと暮らせるようになり、文化的な場所をジェントリフィーケーションから守ることができる」と述べている。




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