1980年に〈Beggars Banquet Records〉姉妹レーベルとして創立し、その40年の歴史の中で各時代を代表するアクトを輩出しながら世界のインディー・シーンを牽引し続けてきた名門〈4AD〉がその足取りとこれからの展望をまとめた記念碑的作品『Bills & Aches & Blues』をリリースする。




本作はレーベルに所属する現役アーティスト18組が過去40年の間に残されたカタログから好きな楽曲を選び、カヴァーすることによって新たな息吹をもたらし、4つのセクションで構成。本日その第一部となる5曲が解禁された。

Bills & Aches & Blues – Side 1

01 Tkay Maidza Where Is My Mind? ( Pixies )
02 U.S. Girls Junkyard ( The Birthday Party)
03 Aldous Harding Revival ( Deerhunter )
04 The Breeders Dirt Eaters ( His Name Is Alive )
05 Maria Somerville Seabird ( Air Miami )

往年のファンであれば気付くとおり、コクトー・ツインズの名曲「Cherry-Coloured Funk」の歌詞を冠した今回のコンピレーション作品の18曲には、アーティストと楽曲の間に素晴らしいケミストリーが宿っている。最も初期の楽曲は、U.S.ガールズが選んだ1981年のザ・バースデー・パーティーの「Junkyard」であり、最も新しいものは2012年のグライムスの2曲(スペンサーとドライ・クリーニングが、「Genesis」と「Oblivion」をそれぞれカヴァー)となっている。今なお精力的に活動を続け、〈4AD〉の過去と現在の架け橋となっているバンドであるブリーダーズは同世代のバンド、ヒズ・ネーム・イズ・アライヴの「The Dirt Eaters」をカヴァー。そして、チューン・ヤーズ、ディアハンターのブラッドフォード・コックス、ビッグ・シーフがそれぞれブリーダーズへの愛を「Cannonball」、「Mountain Battles」、「Off You」のリメイクで表現している。

またレーベルが契約した最新アーティストであるマリア・サマーヴィルがカヴァーするエアー・マイアミの「Seabird」や、ジェニー・ハヴァルがカバーするラッシュのB面曲「Sunbathing」がディープな歴史を掘り起こし、ディス・モータル・コイルによるティム・バックリーの「Song To The Siren」の伝説的なカヴァー(バックリーの『Starsailor』以前のアコースティック・ヴァージョン)の遺伝子はソンへと見事に受け継がれた。




さらにフューチャー・アイランズとカラーボックスの「The Moon Is Blue」のように、これまでに知られていなかった共通のDNAを発掘しているトラックもあれば、再発明に近いトラックもある。オルダス・ハーディングはディアハンターの「Revival」のメロディックなエッセンスを抽出し、彼女自身の鬼気迫るイメージで再構築。U.S.ガールズがフューチャー・ディスコに仕立て上げた「Junkyard」や、ビング・アンド・ルースによるネオ・クラシカル・インストゥルメンタルな「Gigantic」などは、さらにラディカルな解釈がなされている。そしてアルバムの幕開けを飾るティーケイ・マイザは、アート・ラップとR&B、80年代シンセ・ポップのテクスチャーを用いてピクシーズの「Where Is My Mind?」をカヴァー。97年にリリースされた楽曲のメッセージを、まさにこの混沌とした今の時代へと差し伸べている。

〈4AD〉のレーベル名の由来でもある「FORWARD=FWD=4AD=前進」を体現したクリエイティヴなメモリアル・アルバム『Bills & Aches & Blues』は今週より毎週楽曲が公開され、4/2にデジタル・リリース。CD/LPは7/23全世界同時発売となり、日本盤CDには歌詞対訳・解説が封入されボーナス・トラックを追加。本日より各店にて随時予約受付が開始される。

また、本作の最初の12ヶ月間の収益は、芸術や音楽を学ぶことができない地域や学校の子供たちのためにある、ロサンゼルスを拠点とする放課後プログラム「The Harmony Project」に寄付される。




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