BTSによる朝鮮戦争をめぐる発言に中国ネットユーザーからの非難の声が集まる

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K-POPグループ・BTSによる「韓国戦争は韓米ともに体験した苦難の歴史」という朝鮮戦争をめぐる発言に中国のネットユーザーからの避難の声が集まっている。中央日報によると、中国のネットユーザーが問題としたのは今月7日のバン・フリート賞授賞式でのBTSの受賞所感だという。




バン・フリート賞は米国の非営利財団であるコリア・ソサエティーが主管する賞で、毎年韓米親善に貢献した人物または団体に贈られるもの。BTSは、今年、音楽とメッセージにより韓米関係発展に寄与したという点を高く評価され同賞を受賞している。

しかし、オンラインで行われた授賞式で、リーダーのRMは、「今年の行事は韓国戦争70周年を迎えて意味が格別だ。私たちは両国がともに体験した苦難の歴史と数多くの男女の犠牲を永遠に記憶するだろう」発言。これに対し、中国の一部ネットユーザーは「韓国と米国を意味する『両国』という単語の使用は韓国戦争当時の中国軍人の高貴な犠牲を無視したもの」と主張。中国は韓国戦争に自国軍が参戦したことを「抗米援朝(米国に対抗し北朝鮮を助けた)」と呼んでおり、最近の米中対立が高まっていることを受けて、中国政府は愛国主義・英雄主義・苦難克服の意味を込めた「抗米援朝精神」を特に強調していることもあって、発言に対する非難の声が高まっているようだ。




またRMの発言を受けて、中国のSNS「Weibo」では、「BTSが中国を侮辱した」というハッシュタグが設けられ、13日までに約1万8千人が投稿したことを朝日新聞が報じている。またそういった事態により、中国マーケット向けの広告にBTSを起用しているサムスン電子や現代自動車など韓国企業がSNSなどから広告を削除。BTSが広告モデルとなった一部の商品は公式オンラインショップで表示されなくなったという。

BTSは、以前もメンバーの「原爆」Tシャツ着用が問題視され、日本では物議を醸した。今回もあるWeiboユーザーは、「国の尊厳に関連した事項は絶対に容認できない。BTSは以前にもインタビューで台湾をひとつの国と認識した」と非難する。現在のBTSは韓国のみのスターではなく、グローバル・スターとしての地位を確立している。そのため発言も即座に全世界中に波及するというリスクを抱えている。




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