その独創的なアイデアとサウンドで、ロックの常識を更新し続け、音楽ファン達に強烈な衝撃を与えてきた現代エクスペリメンタル・ロック・バンドの最高峰、バトルスが昨年10月にリリースされた最新作『Juice B Crypts』収録の表題曲「Juice B Crypts」のリミックスEPをリリースすることを発表した。
リミキサーには、ブラック・ミディ、シェッド、デルロイ・エドワーズ、DJニガ・フォックスの4アーティストが集結。『Juice B Crypts』の音世界にインスパイアされた前述の4アーティストは、創作における完全な自由を与えられ、それぞれの個性を存分に発揮しつつ、実験精神と音楽的視点をバトルスと共有し、アルバムの多彩なサウンドを活用することで、その延長線上にあるようなリミックス作品が完成した。今回の発表に合わせて「Stirling Bridge (DJ Dairy & DJ Orient (black midi) Remix)」が先行解禁されている。
なおバトルスとブラック・ミディは、昨年Boiler Room Londonで共演し、異なる世代ながら、独自のスタイルを追求する両者の緊張感溢れるパフォーマンスが話題となった。
2019年最も衝撃的なデビューを飾ったバンドの一つ、ブラック・ミディのメンバー、キャメロン・ピクトンとモーガン・シンプソンによるDJ Dairy & DJ Orientは、アルバムの様々なパートを駆使し、静かなスタートから、リスナーに高揚感を与えるドラマティックな展開を経て、意表つく爽快なクライマックスへと向かう壮大なミニ・エピック「Stirling Bridge」を作り上げた。ベルリンを拠点に活動するDJ/プロデューサー、René Pawlowitzによるプロジェクト、シェッド (Shed)は、原曲「IZM」のジョン・ステニアーのドラムを分解して、ヘヴィーなテクノ・トラックへと再構築し、イアン・ウィリアムスによるギターとキーボードのフレーズを巧みにサンプリングし、それらを見事に調和させている。
カルト的な人気を誇る〈L.A. CLUB RESOURCE〉を主催し、アンダーグラウンドのエレクトロニック・ミュージック・シーンの重要レーベル〈L.I.E.S. RECORDS〉からの一連のリリースでも人気を集めるロサンゼルスのプロデューサー兼DJ、デルロイ・エドワーズは、アルバム表題曲「Juice B Crypts」をパンクとエレクトロニック・ミュージックが交差した、エネルギーに満ち溢れたサウンドを披露。リスボンのゲットー・シーンで一際強烈な個性を放つDJニガ・フォックスは、トレードマークのコズミックなエレクトロサウンドで、異次元のダンスフロア・チューン「Carnaval Supremo」を作り上げている。
バトルスの最新EP『JUICE B MIXED』は、11月20日に12”とデジタル配信で世界同時リリース。