街の経済にクラブカルチャーが影響を与えることでも知られるベルリンでクラブの営業が再開したことが報じられている。
新型コロナ禍を受けて、多くのクラブが今も営業自粛中の同都市で営業を再開したのは敷地内にオープンスペースを持つ、Sisyphosだ。しかし、その営業再開は限定的なものでダンス禁止の上、マスク着用が義務付けられたビアガーデンスタイルでの営業だという。
こういった流れを受けて、同市内のほかのクラブでも営業再開に意欲を示しているクラブはあるようだが、テクノクラブとして世界的にも知られる://about blankのElisabeth Steffen氏は、営業再開を求める声があることは理解しつつも「感染症のパンデミックを食い止めることが最優先事項であることに変わりはない」と語っている。また一部でSisyphosのように営業を再開するクラブが現れる一方で、感染拡大を懸念し、営業再開をためらうクラブも多いようだ。
ダンス禁止のクラブのビアガーデン化は、クラブが抱える営業自粛による経営面での負担を減らすためのもののようだが、現状、通常営業再開まではまだしばらくの時間がかかることが予想される。