Pioneer DJブランドで知られるAlphaThetaをノーリツ鋼機が買収

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Pioneer DJ株式会社から社名変更したAlphaTheta(アルファシータ)株式会社をマーキングペンのペン先部品の生産などを事業とするノーリツ鋼機によって買収されたことが発表された。取引は、新たに設立する特定目的会社(SPC)を通じてPioneerと米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が持つ全株式を取得する。




AlphaThetaの発表によると今後も同社の業務内容等の変更はなく、「Pioneer DJ」、「rekordbox」、「KUVO」、「TORAIZ」、「Pioneer Professional Audio」などのブランドで製品展開を続けていくことが確認できる。

Philewebによると今回の買収で譲渡される株式数は、AlphaThetaの全株式である27,958,000株。取得価額は350億円(概算、アドバイザリー費用含む)。取引は今後設立予定の特別目的会社「SPC」を通じて行い、2020年4月3日付での株式譲渡実行を予定しているとのこと。今回の取組においては企業価値を650億円と算定しており、SPCはノーリツ鋼機からの約350億円の出資に加え、約300億円のノンリコースローンを活用し、既存の有利子負債の返済も行う。

ノーリツ鋼機は、かつて写真処理機器(ミニラボ)の分野でグローバルシェア6割を超えるなどしていた企業だが、2000年代に入り、急激な時代の変化の中で市場が縮小を始めたことを背景に、創業事業であるイメージング事業から撤退。M&Aを軸にした事業の多角化展開によるターンアラウンド期を経ていた。「そして今、あらためて当社は、これまでに培ったものづくり精神と、あらゆる事業へのチャレンジ精神を活かし、成長し続けるユニークな企業へ変化していきたいと考えております」とコメントしていることが報じられている。




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