ロンドン出身のラッパー/プロデューサーでありグライム(Grime)シーンの超重要人物・スケプタ(Skepta)が、待望のニュー・アルバム『The Fork and Knife(ザ・フォーク・アンド・ナイフ)』をリリースした。収録曲「Pandora’s Box」のミュージックビデオも解禁となった。
全15曲を収録した本作には、ラップ、グライム、エレクトロニック・ミュージックなど、ジャンルの垣根を越えて多彩なアーティストが参加。アサケ(Asake)、アヤ・ナカムラ(Aya Nakamura)、セントラル・シー(Central Cee)、チェイス&ステイタス(Chase & Status)、フィネスキッド(Finessekid)、ジョルジャ・スミス(Jorja Smith)、クイーニー(Queenie)、ノヴェリスト(Novelist)、フレッド・アゲイン(Fred again..)、プロジェクト・パット(Project Pat)、サッグス(Suggs)、JME、フリスコ(Frisco)、キボ(Kibo)、プレイクボーイマックス(PlaqueboyMax)、ボスマン・バーディー(Bossman Birdie)、メイヘム NODB(Mayhem NODB)、クルーズ・レオン(Kruz Leone)といった豪華な顔ぶれが名を連ねている。
サッグスとチェイス&ステイタスを迎えた先行シングル「Innocent Smile」、そして「Pandora’s Box」のリリースを経て、ついに全貌が明らかになった本作。アルバムの発売を記念し、スケプタはイギリスおよびヨーロッパでの限定ライブを開催。リリース当日の11月6日はロンドンのThe Causeで公演を行い、12月にはパリ、ブリュッセル、アムステルダムを巡る予定だ。
『The Fork and Knife』は、現代イギリスのサウンド、エネルギー、カルチャーに深く根差しながらも、その枠を越えた音楽的な広がりを追求した作品だ。長年にわたりサウンドシステムやクラブ、レイヴ・カルチャーに身を置いてきたスケプタ。その豊かな経験を背景に、グライム、ガラージ、ハウス、ジャングル、エレクトロニック・ミュージックといった多様なジャンルを自在に横断している。UKラップ・シーンの最前線を走り続けながら、常に新たなサウンドを切り拓こうとする彼の先進的な感性が、本作にも色濃く反映されている。
また、アルバムの核となるテーマのひとつが「アイデンティティ」だ。ナイジェリア移民の両親を持つイギリス人として生まれ、複数の文化の狭間で生きることの意味を、スケプタは本作を通じて探求している。異なる文化やルーツを持つ人々が故郷を離れて暮らす「ディアスポラ」という経験を、単なる困難や葛藤として捉えるのではなく、自身の強さの源泉として肯定的に描いているのも本作の大きな特徴だ。複数の文化的背景を持つことは、彼にとって困難を乗り越える力や勤勉さ、そして創造性を育んできた、いわば「スーパーパワー」なのだ。
さらに、本作のビジュアル・コンセプトには、1980年代のナイジェリア系英国人のイメージやフットボール・カルチャー、ドキュメンタリー的なリアリズムが取り入れられている。戦後のイギリスに渡ったカリブ系移民を中心とする「ウィンドラッシュ世代」の歴史と、現代ロンドンのリアルな日常やエネルギーを結びつけることで、音楽のみならずビジュアル面からも自身の文化的ルーツとアイデンティティを表現している。
UKグライムを世界へと広めてきたパイオニアとして、そしてジャンルの枠にとらわれないクリエイターとして、進化を続けるスケプタ。『The Fork and Knife』は、彼が歩んできた音楽的な軌跡と文化的背景、そして未来を見据えた革新的なビジョンが凝縮された作品となっている。
アルバム情報
スケプタ
『The Fork and Knife』
スケプタ『The Fork and Knife』再生・ダウンロード:
https://lnk.to/Skepta_TFaK
収録曲
- Secrets Of Patriarchy
- Outside
- Cold Shower
- Currency
- Pandora’s Box
- Revenge
- Magic
- Gas Me Up
- Melody
- Aloe Vera
- Chippie
- Broken Hearts
- Innocent Smile
- Belly
- Victory Lap
