電子音楽とデジタルクリエイティビティの国際フェスティバル「MUTEK.JP 2026 11th Edition」が2026年11月20日(金)から23日(月・祝)までの4日間、TAKANAWA GATEWAY CITY内の文化創造・発信拠点「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」で開催される。11回目となる今回は国内外から20組以上のアーティストが集結する。
MUTEK.JPは「デジタル技術と創造性、芸術文化の共鳴が生み出す、意識を拡張する音と映像による表現の可能性を探求する」をコンセプトに掲げ、オーディオビジュアルライブを中心に、電子音楽、デジタルアート、ニューメディアアートを紹介してきた。
11年目を迎える今年のテーマは「New Cycle!」。新会場となるMoN Takanawaを舞台に、次の10年へ向けた新たな創造のサイクルを始動させる。芸術性と実験性をこれまで以上に重視し、日本を代表するクリエイターと世界最前線のアーティストが、それぞれの表現で観客を迎える。
見どころのひとつは、英国を代表するオーディオビジュアル・アーティスト、Max Cooperによる3D/AV Liveだ。ニューアルバムをフィーチャーした内容となる。このほか、結成20周年を迎えるmouse on the keys、オーディオビジュアル表現の第一人者Ryoichi Kurokawaの最新作、ポーランド出身の音楽家Hania Raniによるプロジェクト「Chilling Bambino」、真鍋大度×ELEVENPLAYのダンスインスタレーション「+1+1+1+」、カナダの音楽家Patrick Watsonの新プロジェクト「Film Scores for No One」などが並ぶ。
さらに、Robert Lippok & Lucas Gutierrez、Grand River、フランスのNEUROSCAN(Canblaster + Neurotypique)による日本初公演、tamanaramenらが出演し、映像・音楽・身体表現・テクノロジーが融合するライブパフォーマンスを展開する。
また、最終日の11月23日(月・祝)には、テクノシーンを牽引するスペシャルゲストを迎え、この夜限りのオーディオビジュアル・プログラムを予定している。
会期中の日中には、デジタルクリエイティビティとテクノロジーをテーマとした「MUTEK.JP Pro Conference」を開催。国内外のクリエイターや研究者、企業が集まり、カンファレンス、トークセッション、ワークショップを通じて新たな創造や共創の可能性を探る。あわせて、デジタルアート/メディアアート展「ETERNAL Art Space」の同時開催も決定した。いずれも詳細は近日発表される。
各日のプログラムには、スタンディングに加えてシーティング形式(着席)も導入される。音楽ライブとしてだけでなく、映像・音響・空間演出が融合したオーディオビジュアル作品を鑑賞する場として、より芸術性の高いフェスティバルへと進化させる狙いだ。
また、本年からはJR東日本と新たにパートナーシップを組み、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」として新たな文化を生み続けるまちづくりに取り組むTAKANAWA GATEWAY CITYを舞台に、心豊かな未来につながる文化と創造性を世界へ発信していく。なお、「MUTEK.JP 2026 11th Edition」は、ARTE TOKYO(東京国際文化芸術祭)公式パートナープログラムとして開催される。
プログラム
A/Visions 1(11月20日・金)
開場19:00/開演20:00/終演22:00 会場:MoN Takanawa Box1000(1Fスタンディング/2F着席)
出演はMax Cooper [UK] 3D/AV Live。計算生物学の博士号を持つ異色のアーティストとして、音楽・科学・アートを横断する表現で世界的な評価を得ている。本公演では最新の3D映像と立体音響を融合させた没入型のライブを披露する。ライブショーを見据えて制作された最新アルバム『Feeling Is Structure』を軸に、ミクロレベルでは精緻でありながら聴く者の感情に深く訴えかける、進化し続けるサウンドの構造体と壮大な映像美を築き上げていく最新のパフォーマンスを披露する。
Play 1(11月20日・金)
開場19:00/開演20:00/終演22:00 会場:MoN Takanawa Box300(スタンディング)
実験的なオーディオビジュアルライブに焦点を当てたプログラム「Play」の初日は、国内外から4組が出演する。
- Robert Lippok & Lucas Gutierrez — AVB2BVA [DE+AR] 元To Rococo Rotの音楽家Robert Lippokと映像作家Lucas Gutierrezによるデュオが、互いの音と映像をリアルタイムに交差させ、時間の流動性を探る。
- Grand River — Temporary [IT] ベルリンを拠点とするオランダ系イタリア人コンポーザー、Aimée Portioliのソロプロジェクト。2026年秋にリリース予定の最新アルバム『Temporary』を軸に、Andrea Familariのライティング・デザインを加えたパフォーマンスを展開する。
- Seulement — Bricolage Architecture [CA/QC] モントリオール拠点のMathieu Arsenaultによるソロプロジェクト。ストップモーションアニメーションとライブモジュラーシンセシスを組み合わせたAVパフォーマンスを展開する。
- Masayuki Azegami & Seiichi Sega — K/Hi 3D/AV Live [JP] 来場者全員に3Dグラスを配布し、立体映像とリアルタイムに連動するサウンドを組み合わせた3D/AVライブを披露する。
A/Visions 2(11月21日・土)
開場18:00/開演19:00/終演22:00 会場:MoN Takanawa Box1000(1Fスタンディング/2F着席)
- Hania Rani presents Chilling Bambino [PL] ポーランドを代表するピアニスト/作曲家によるオルターエゴプロジェクト。ダークなエレクトロニカと催眠的なリズムを軸に、内部を露出させたアップライトピアノの生音も織り交ぜながら自らを解き放つようなサウンドを展開。
- mouse on the keys [JP] 結成20周年を迎える日本のインストゥルメンタルバンド。2024年発表の4thアルバム『midnight』で探求したアンビエントとテクノ・ミニマリズムの世界観を映像と空間へ拡張する。ヴァイオリニストの常田俊太郎とVJのrokapenisを迎えた特別編成。
- Ryoichi Kurokawa — -nD [JP/DE] 最新作『nD』を上演。2面スクリーンを用い、精密に同期させた音と映像による没入型の体験を創出する。
Play 2(11月21日・土)
開場17:00/開演18:00/終演22:00 会場:MoN Takanawa Box300(スタンディング)
- Riccardo Giovinetto — HUMĪ [IT] 新作『HUMĪ』を披露。固定された境界を越え混ざり合いながら変化する「想像上の地理」を、生成的な映像と音響によって描き出す、没入型のAVパフォーマンスを展開する。
- Nicolás Melmann — Música Aperta [AR/ES] エレクトロアコースティックな音響と抽象的な光と有機的な映像を融合したAVパフォーマンス『Música Aperta』を上演。現代社会の速い時間の流れに抗うように、静寂と瞑想へと誘う空間を描き出す。
- Johanna Elina Sulkunen & Tapani Toivanen — SONORITY [FI/DK] 人間の声とライブエレクトロニクス、自然界のデジタル・アフターイメージを融合した幻想的なAVパフォーマンス。
- NEUROSCAN (Canblaster & Neurotypique) [FR] 日本初上陸。IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)での研究を通じて開発されたプロジェクトによる、モジュラーシンセサイザーを駆使したUKガラージ〜IDMとリアルタイム生成映像が融合したAVパフォーマンス。
A/Visions 3(11月22日・日)
開場18:00/開演19:00/終演22:00 会場:MoN Takanawa Box1000(全席着席)
- Daito Manabe × ELEVENPLAY — +1+1+1+ [JP] メディアアーティストの真鍋大度と、MIKIKO率いるダンスカンパニーELEVENPLAYによるダンスインスタレーション。時間と構造をテーマに、ダンサーの身体・映像・光の同期とずれを繰り返しながら、身体とテクノロジー、音楽とダンスの境界を再構成する。
- Film Scores for No One – a Patrick Watson project [CA/QC] カナダを代表するシンガーソングライター/コンポーザーによる最新プロジェクトの日本初演。モジュラーシンセサイザーによる即興的な電子音響とネオクラシカルな響きが交差し、映画音楽を思わせる没入感のあるサウンドスケープを描き出す。
Play 3(11月22日・日)
開場17:00/開演18:00/終演22:00 会場:MoN Takanawa Box300(スタンディング)
- tamanaramen — DANCE IS BREATHING [JP/UK] ポップでエクスペリメンタルな電子音楽と幻想的なヴィジュアル表現で注目を集めるtamanaramenによる踊りと呼吸、変化し続ける身体のためのAVパフォーマンス。
- Dimension Plus — MOVING PLUS: The World as Prompt [TW] 台湾発で日本初登場。ニューメディアアート・コレクティブDimension Plusを中心に、小説家Yi-Chin LO、コラージュアーティストRaintree 1969が参加し、言語、音、イメージ、AIなど多様なメディアを通して「プロンプト」を多次元的に展開する。
なお、4日間の全プログラムに入場できるパスポートチケット(25,000円)が現在販売中。MUTEK.JP 2026の詳細は下記のとおり。
イベント情報:
MUTEK.JP 2026 11th Edition
日 程:
2026年11月20日(金)〜23日(月・祝)
会 場:
MoN Takanawa: The Museum of Narratives(TAKANAWA GATEWAY CITY 内)
主 催:
一般社団法人MUTEK Japan
共 催:
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
オフィシャルサイト:
https://tokyo.mutek.org/
チケット購入リンク:
https://mutekjp.zaiko.io/
