かつて坂本龍一のリミックスも手がけ、ビョーク、ザ・ウィークエンド、フランク・オーシャン、ロザリアなどとコラボレーションをしたベネズエラ出身のアーティスト、アルカ(Arca)。昨年はSONICMANIAに出演するなど、ここ日本においても大きな支持を得るアルカがコーチェラ・フェスティバル 2025に出演し、2週目のステージに日本の音楽シーンにおけるアイコン、宇多田ヒカルがサプライズでゲスト出演した。
そして、今話題沸騰中の二人によるシングル「Electricity (Arca Remix)」のミュージック・ビデオが昨日公開された。この楽曲のオリジナル・バージョンは、宇多田ヒカルの最新アルバム『SCIENCE FICTION』に収録されている、サム・シェパード(フローティング・ポインツ)を共同プロデュースに迎えたシングル。キャッチーなサビとジャジーな楽器編成で、同アルバムの中でも特に印象的な1曲となっており、ジャンルの枠を超えた革新的なサウンドスケープで知られるアルカが、すでに広がりを持ったオリジナル曲に新たな側面を加えている。
この曲は生命力にあふれていて、とても鮮やかで、壊れることのない温かさやつながりをテーマにしていると思う。だから、すでに素晴らしい原曲を音の面で再解釈して、何か違うものにしたいと思ったんです。今回は、祝祭的な雰囲気にしたくて、タイトルにある「Electricity」の通り、電気のようにビリビリするような、そして恍惚感すらあるものを目指しました。
– ARCA
とても光栄でしたし、何が出てくるのかまったく予想がつかないというワクワク感がありました。アルカの音ってすぐにそれとわかる独特なものがあるけど、彼女は本当に幅広い音楽や経験からインスピレーションを得ていて、いつも予測不可能なんです。今回届いたリミックスは本当に素晴らしくて美しかったです。彼女と一緒に作品を作ることができて、本当にうれしいし、興奮しています。
– 宇多田ヒカル