ジューク/フットワークにも多大な影響を与えたシカゴのゲットーハウス・シーンを代表するアーティスト、DJ Funk(本名Charles Chambers)ががんと闘病の末、死去した。54歳だった。
今週初め、DJ Funkの家族は葬儀費用のためのクラウドファンディングを立ち上げ、「音楽を通じて多くの人々に喜びとインスピレーションをもたらしてきた才能あるアーティストが、最後のお別れを迎える準備をしている」と述べていた。この募金活動は既に3万ドル近くを集めている。
It’s heartbreaking to see someone who brought so much joy to others facing such a difficult time. Please consider helping cover funeral costs. Every bit counts, and sharing this post helps too. https://t.co/C9BaSZeq5r
— RP BOO Rolling Stone (@RP_BOO_) March 4, 2025
1971年生まれのDJ Funkは、1990年代初頭にアメリカ中西部のクラブシーンに登場。シカゴとデトロイト周辺のアンダーグラウンドパーティーでの演奏を通じて強い支持を集めた。また、マイアミベース、ハウス、ヒップホップ、フットワークなどの要素を融合させた独自のサウンドを確立し、「ゲットーハウス」というサブジャンルを生み出しただけでなく、その名称自体を考案したとされる人物でもあった。
Slugo、Traxman、DJ Deeonといったアーティストと協力しながら、1990年代後半には名門レーベル「Dance Mania」から複数のEPをリリース。『Ghetto House Anthems』や1『Booty House Anthems』などの代表作を世に送り出した。特に『Booty House Anthems』は歴代ゲットーハウス作品の中でも最も売れたレコードのひとつとなり、2006年と2013年にはシリーズ作品も生まれている。
さらに2006年には自身のレーベル「Funk Records」を設立。生前はソロ作品に加え、DJ Deeon、Houz’monらとのコラボレーション作品も手がけた。
また、DJ Funkの楽曲が収録された2014年のコンピレーション『Hardcore Traxx』は、彼のエネルギッシュなパフォーマンススタイルを世界に知らしめ、Dance Maniaが再注目されるきっかけをもたらした。
一方でDJ Funkは、ゲットーハウスやジューク/フットワークシーンで支持を得るだけでなく、Daft Punkの「Teachers」の中でその名前が言及されるなど、Daft Punkにも影響を与えた人物としても知られる。
また、2006年にはフランスの人気エレクトロユニット、Justiceの『Waters of Nazareth』リミックスEPにも参加し、「Let There Be Light」をリミックスしており、彼のジャンルを超えた影響力は計り知れない。
DJ Funkの訃報に際し、生前彼と親交のあった多くの国内外のアーティストやファンが追悼の意をSNSで示している。
Rest In Peace Charles Chambers/DJ FUNK. His Music Impacted The Dance Floor All Over The World.😢
— RP BOO Rolling Stone (@RP_BOO_) March 5, 2025
RIP DJ FUNK
— TEKLIFE (@teklife57) March 6, 2025
大好きなDJ FUNKが死んでもうた、、
— くろき (@kuroki) March 6, 2025
もう力比べとか出来ないのか、、、
悲し過ぎる😢 pic.twitter.com/GPPJ3dDskk
待ち合わせのとき酒臭くて ほぼなにいってるかわかんない、グロッキーな貴方を成田まで運んだことは今やいい思い出。たくさんたくさん、ありがとうDJ FUNK♡ ずっとだいすき! pic.twitter.com/StB6XjsZfM
— 中目黒 (@dean_dan) March 6, 2025
何度もDJ FUNKに笑かされて元気をもらったな!これからもフロアで笑いたい!
— pharakami (@pharakami) March 6, 2025
source:https://ja.ra.co/news/82263
text by Jun Fukunaga