TOKYO ALTER MUSICは、10月26日に東京・東急歌舞伎町タワーで開催されたMIND TRAVELにて、2024年を代表する活動を行った音楽アーティストを表彰すべく、「TOKYO ALTER MUSIC AWARD」を初開催。5部門のアーティストを発表した。
授賞式には音楽関係者約70名が出席。TOKYO ALTER MUSIC AWARDのメンバーである高波由多加(Namy&)、モデル/ラジオパーソナリティの菅野結以が司会を務め、各受賞者からのメッセージビデオや音声コメントを届けたほか、直接会場に来場したアーティスト本人も登壇した。

近年、日本のインディペンデントアーティストたちは、独自の表現力と革新的なアプローチで、着実に国内外のファンベースを広げている。しかし、彼らの先進的な活動に対する公的な評価や支援体制は、いまだ発展途上の段階にある。特にアジア各地で隆盛を極める音楽フェスティバルにおいて、日本のインディーアーティストの参加機会は限定的で、言語の壁や経済的負担が障壁となっているのが現状だ。
そのような現状を踏まえ、TOKYO ALTER MUSICは、特に将来性を期待される「Best Breakthrough Artists」に対し、具体的な支援を実施。アジア圏でのフェス出演に関してブッキングのサポートと渡航費滞在費(各アーティスト20万円 全組合計100万円分)が援助される。これにより、経済的な理由で国際展開を躊躇せざるを得なかったアーティストたちに、新たな活動の場が開かれることになる。
選考委員には、音楽業界の第一線で活躍する林潤氏(株式会社スピンコースター)、保坂隆純氏(同)、対馬芳昭氏(origami PRODUCTIONS)、高波由多加氏(Namy&)、松島功氏(株式会社arne)が名を連ね、国籍年齢不問、主に日本国内でオルタナティブな活動を行うミュージシャンを対象に審査が行われた。
今後もTOKYO ALTER MUSIC AWARDには、日本のオルタナティブミュージックシーンの更なる発展と、アジアを基点としたグローバルな音楽活動の促進に大きく貢献することが期待される。才能あるミュージシャンの発掘と育成、支援に焦点を当てたこの取り組みの今後の展開に注目したい。
アワード概要
TOKYO ALTER MUSIC AWARDは、以下の5部門で構成されております① Best Alter Artists
2024年最も活躍したオルタナティブなアーティスト3組を表彰② Best Alter Asian Artists
2024年最も活躍したアジアのアーティスト3組を表彰③ Best Breakthrough Artists
2024年に注目を集め始めたブレイクスルーアーティストを5組表彰④ Contribution to Asia
2024年にアジアでのマーケット拡大・アーティストの活躍に大きく寄与した人物を表彰⑤Best Creative
2024年にクリエイティブなミュージックビデオに携わったプロデューサー・クリエーターを表彰
本年受賞アーティスト一覧は以下のとおり。
【本年受賞アーティスト】
Best Alter Artists
Lamp
柴田聡子
長谷川白紙
Best Alter Asian Artists
Whyte ?te
KIKI
ena mori
Best Breakthrough Artists
maya ongaku
HOME
luv
北村蕗
reina
Contribution to Asia
野田隆司
Best Creative
野口滉太
TOKYO ALTER MUSIC AWARD について
1年に1度、その年を代表する活動を行ったオルタナティブな音楽アーティストを表彰する。表彰内容は5部門(Best Alter Artists、Best Alter Asian Artists、Best Breakthrough Artists、Contribution to Asia、Best Creative)TOKYO ALTER MUSIC について
TOKYO ALTER MUSICは日本国内におけるオルタナティブミュージックの普及と支援、ミュージシャンのサポート、オルタナティブミュージックシーンの活性化、およびアーティストのアジアを起点としたグローバルでの活動を支援することを目的とした団体メンバー:
林潤(株式会社スピンコースター)
対馬芳昭(origami PRODUCTIONS)
高波由多加(Namy&)
松島功(株式会社arne)
Text by Jun Fukunaga