ダブ・ポエトリーからラヴァーズ・ロック、ポスト・パンク、ディスコ、ポップなど、幅広い音楽ジャンルを網羅する多作で折衷的なキャリアを送ってきたデニス・ボーヴェル(Dennis Bovell)がコンプレーションアルバム『Sufferer Sounds』をリリースする。
同作は、ボーヴェルがジャ・サファ—・サウンドシステムに関わっていた時期とその直後、主に1976年から1980年にかけての期間に焦点を当て、ディープ・カットやあまり知られていないバージョンを深く掘り下げている。特に、ラヴァーズ・ロックを象徴する名曲「Silly Games」(ジャネット・ケイ)の素晴らしい未発表ダブ・ヴァージョンも収録されている。ベルリンのDubplates & Masteringにて、丹念に修復・リマスタリングされたこれらの数十年前のトラックは、クリアでダイナミックなサウンドとなり、リスナーをボーヴェルの天才的なプロデュース力とアレンジ力の世界へと誘うだろう。
アルバムの制作は、2018年にデニス・ボーヴェルがロンドンのウォルサムストウにあるGeneral Echo Reggae Discoを訪れたことがきっかけだった。そこで出会った人々との交流から、彼の貴重な音源を掘り起こすプロジェクトが始動した。長年にわたり、レコード探しや楽曲の選曲、そしてコロナ禍といった困難を乗り越え、ようやく完成したのがこのアルバム『Sufferer Sounds』である。デニス・ボーヴェルの音楽に対する情熱と、彼の卓越したミキシング技術が凝縮された作品となっている。特に、このアルバムでは、デニス・ボーヴェルの独特なサウンド作りが際立っている。彼のハーモニーやメロディー、そしてエフェクトの使い方など、彼の才能が遺憾なく発揮された作品と言えるだろう。
アルバムに付属するライナーノーツは、デニスとの長時間にわたるインタビューをもとに書かれたものである。彼はこのアルバム制作期間中の出来事について、曲ごとの思い出や興味深いエピソードを語ってくれた。レコード版とCD版ではそれぞれ異なるアートワークが採用されており、いずれもシド・シェルトンによる独創的な写真が使用されている。
デニス・ボーヴェル『Sufferer Sounds』は国内盤CD、日本語帯付2LPにて12月13日 (金)リリース!国内盤CDにはオリジナル・ブックレット日本語対訳(デニス・ボーヴェル インタビュー収録)が封入される。
リリース情報:
label: BEAT RECORDS / DISCIPLES
artist: DENNIS BOVELL
title: SUFFERER SOUNDS
release: 2024.12.13
tracklist:
- The Dub Band Dub Land
- Dennis Matumbi Blood Dem
- Dennis Bovell Dub Band Suffrah Dub
(Sufferer Sound Disco 45) - Pebbles Positive Vibrations
- Cosmic Idren Compelled
- Dennis Curtis Come With Me
- Matumbi Dub Planet
- African Stone Run Rasta Run
- Matumbi Fire Dub
- Errol Campbell Jah Man
- Young Lions Take Dub
- Dennis Bovell / Janet Kay Game Of Dubs
- African Stone Dub Choice
- Angelique Cry
- DB At The Controls Crying