音楽制作に特化したイギリスの月刊音楽情報誌「Future Music」が2024年9月26日に最終号となる第414号をもって発行を終了した。
Future Musicは、1992年秋に創刊された月刊音楽情報誌。同誌では、毎月最新のシンセサイザー、プラグイン、スタジオ機器などのレビューも行うほか、付録としてサンプル集と無料ソフトを同梱していた。
その付録の中で特によく知られているのが1992〜1993頃にFuture Musicが制作したサンプリングCD『The Future Music CD Volume One』だ。同サンプリングCDに収録されたサンプルは、Origin Unknownの「Valley of the Shadows」など90年代のジャングルやハードコア楽曲制作に用いられた。
Future Musicの廃刊を報告するFacebook投稿では、以下のように述べられている。
Future Music 414号が現在発売中ですが、残念ながらこれが雑誌の最終号となることをお知らせしなければなりません…。最終号では、最終ミックスを完成させるのに役立つ、実証済みのミキシングアドバイスをお届けしたいと思います。そのため、専門家チームによる最も普遍的で不可欠なアドバイスを厳選しました。残念ながら、時代は変わり、音楽テクノロジーのように先進的なものに特化した印刷出版物というコンセプトは、近年ますます難しくなってきました。
今後、発表されたとおり、雑誌の発行は終了するがFuture Musicのライターやレビュアーは、これまでもコンテンツを提供してきたFuture Musicの発行元のFuture PLCが運営するウェブメディア「MusicRadar.com」で引き続き執筆する。
また、有名アーティストによる楽曲制作動画などを公開していたFuture MusicのYouTubeチャンネルは、2022年に名称を「MusicRadar Tech」に変更しており、引き続きFuture Music時代に制作された動画コンテンツは同チャンネルで公開されるとのことだ。
source:https://www.facebook.com/futuremusicmagazine/posts/pfbid0utiEFQAzztPdpWTMoCRg6s25hoFWwdvGMCrh8JMe96ZohU6HojUYP1QYHXv6cqUjl