マンチェスターの伝説的なナイトクラブ「Haçienda」が与えた音楽やファッションなど文化的功績を振り返る書籍『The Haçienda: Threads』が10月10日に発売される。
1982年から1997年まで営業していたHaçiendaは、イギリス本国だけでなく、海外のダンスミュージックとレイヴカルチャーの歴史を形作る上で大きな役割を果たしたことで知られる伝説的なナイトクラブ。1980年代後半のアシッドハウス・ムーブメントの中心地として、同クラブは音楽、ファッション、オルタナティブな思想において、消えることのない痕跡を残し、アンダーグラウンドなクラブ文化とそれに関連するサブカルチャーを主流化する一助となった。
『The Haçienda: Threads』は、当時の写真とDJ、ファッションデザイナー、パフォーマー、クラバー、スタッフなど、その場にいた人々へのインタビューを通じて、同クラブの音楽、ファッション、文化を記録。Joy DivisionとNew OrderのメンバーであるPeter Hookが序文を執筆している。
また、その他にJohn Cooper Clark、Happy MondaysのBez、Noel Gallagher、Rowetta、Mani、Irvine Welsh、Andrew O’Hagan、Mike Pickering、Todd Terry、Roger Sanchezなどからの証言も収録される。
現在もマンチェスターの豊かなクラブカルチャーの先導したHaçiendaの遺産は、世界的なイベントシリーズを通じて生き続けており、最近もThe Warehouse Projectは、毎年恒例のHaçiendaイベントのラインナップを発表している。このイベントには、Orbital、DJ Paulette、David Morales、Kerri Chandler、Armand Van HeldenなどHaçiendaの全盛期にプレイしたDJや、Haçiendaサウンドを形作った音楽を手がけたDJたちが出演する。
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