Kankyō Recordsは、2024年4月27日より、中目黒にあるアートスペース「光婉 / Koen」内に、リスニングスペース『Home Listening Room』を光婉と共同でオープンする。
『Home Listening Room』は、その名の通りKankyō Recordsが掲げるコンセプト『Home Listening = 住空間でのより良いリスニング体験』を具現化するため、音響・内装・照明・香りなど複合的な視点で設計された、体験型のモデルルームとなっている。音響は、ドイツの音響機器メーカー『ADAM Audio』のモニタースピーカーと、世界シェアを誇るUKの音響機器メーカー『Focusrite』のオーディオインターフェースを採用。
内装には、高品質な輸入カーペットを専門に扱う『Oshima Pros』の水面のようなデザインのカーペット（デンマークの浜辺で回収された網をリサイクルした製品）を採用し、日本の建築様式で用いられる障子をモチーフとした木枠のグリットの吸音壁と合わせ、リスニングに集中できるような静謐な空間に設計されている。
この空間設計は、レコードストアKankyō Recordsと設計事務所H. Architectureを運営するH.Takahashiが担当した。また、サインなどのグラフィックデザイン全般は、Kankyō Recordsのグラフィックデザインを手がけるYudai Osawaが担当した。
このリスリングルームがある「光婉 / koen」は、今年1月にオープンしたばかりのアートスペース。中目黒徒歩3-4分のビル4階にあり、元々工場だったフロア一面を、アーティストが使えるアトリエとギャラリースペースとして改装した、フロア 全体は200平米ほどもある場所だ。表現と人のよりよい関わり方を探る場として、すでにアーティストの制作アトリエとしての貸し出しや展示、イベントなどを実施している。
今回の「Home Listening Room」の元になっているのは、工場に元々あった防音室。（おそらく精密機械の検査室のような使われ方をしていたのだろう。）光婉メンバーが、その場をどう活用していこうかと思考する中で、Home Listeningという概念を提唱するKankyō Recordsと出会い、音表現との新たな関わり方の模索、音の体験を通して自分の感覚に静かに向き合う場を作る、という思いで、Kankyō Recordsと今回のプロジェクトを実施するに至った。
今後は、月1くらいの頻度でリスニングイベントの実施を予定しており、H.Takahashiによるプレイリストのリスニングや、それと同時に音楽のライブイベントなども実施する。様々な形での音との関わり方を通して、それぞれの人にとって心地のよい音との関わり方を、来訪してくれた人とともに模索、実験していく予定だ。
音との関係を模索するー。
日常の中で、サグスクリプションで音楽を聞けることが普通になった今の時代、何かをしながら音楽を聴くことも多いのではないか。音楽を聴いている、という意識はもはやしておらず、他のことに意識が向いていたり、なんの曲を聴いているか認識していなかったり。（それを否定するわけではまったくない。）ただ、ここ「Home Listening Room」では、改めて音というものと向き合い、それをメインに体験する空間となっており、自分が今まで意識していなかった新しい感覚や、音の表情を知り得るかもしれない、自分だけのゾーンに入ることができるかもしれない、そんな可能性を秘めている場となっている。音に集中する、意識の中心に聴覚を据える。ライブなどの高揚感のある音楽体験とはまた一味違った、音の世界を静かに泳ぐかのような、新しい音楽体験。
ぜひ、いつもとは違う特別な環境での音楽リスニングを体験しに行ってみてはいかがだろうか？
「Home Listening Room」
住所：〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル 4F 光婉 / koen
アクセス：中目黒駅徒歩4分
営業時間：公式インスタグラムに都度記載
Kankyō Records
https://www.instagram.com/kankyo_records/
H.Takahashi
https://www.instagram.com/h.t.a.k.a.h.a.s.h.i/
Yudai Osawa
https://www.instagram.com/yudaiosawa/
光婉 / koen
https://www.instagram.com/koe_n/
[協賛]
ADAM Audio
https://www.adam-audio.jp/
Oshima pros
https://oshima-pros.co.jp/
