宇多田ヒカルの2018年のアルバム『初恋』収録曲「Too Proud」に客演していたUKのラッパー/プロデューサーのJevonが死去したことがわかった。

Jevonの訃報は複数の情報源から確認されており、友人や以前のコラボレーターたちがSNS上で追悼の意を表している。CLASH Magazineによると報道が行われた時点では死因は確認されていない。

イギリス・ロンドンを拠点に活動していたJevonは、イギリス中部のミッドランズ育ちでブラジルにルーツを持つ。『初恋』客演当時は24歳でUKラップシーンでは、アップカミングなラッパーとしてにわかに注目を集める存在だった。

アーティストとしての代表作には、2021年のアルバム『Fell In Love In Brasil』が挙げられる。UKラップやサウンドシステム・カルチャーに加え、Jevonが受け継いできたブラジル音楽の伝統が複雑に絡み合った同作は、カルト的な人気を誇り、イギリスとブラジルの間に大西洋を越えたつながりを生み出す一助となったと評されている。

また、プロデューサーとしては、UKラッパーのPa Salieuとの仕事で知られ、Pa Salieuの代表曲「Frontline」など多くのUKラップの傑作を生み出した。

Jevonは以前のインタビューでTimbalandやKanye West、Pharrell Williamsといったアメリカのヒップホップアーティストや90年代R&Bからの影響も公言していた。

source:https://www.clashmusic.com/news/jevon-has-died/
text by Jun Fukunaga

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