James Blakeは最近、Xに投稿した内容で昨今の音楽ビジネスに対する見解を示した。

3月3日にXに投稿されていたTikTokでバイラルヒットしたFrank Ocean「Godspeed」のカバーで”1セントも稼げなかった”という投稿に反応。「これはTikTokが音楽に与える幅広い影響について語った投稿で僕が使った例に過ぎない。この部分を見ただけでは、へそ曲がりのように見えるかもしれないが、僕は世界中のアーティストに影響を与えていることについて話しているんだ」と引用ポストした。

その後もJames Blakeは音楽ストリーミングを主流とする音楽ビジネスの最近の風潮について、消費者が音楽を商品として評価しない風潮が生まれていると主張。アーティストが運良くバイラルヒットした場合、他の方法で収入を得るべきだというスタンスに疑問を呈し、「良質な音楽を求めるなら、誰かが対価を支払わなければならない」と投稿した。

さらに音楽ストリーミングサービスやレーベル、TikTokが適切な報酬を提供していないと批判。多くのアーティストやレーベルはただバイラルヒットを待っているだけだととも述べ、現在の音楽ビジネスモデルに対して厳しい意見を示した。

また、「洗脳が功を奏し、今や人々は音楽を無料だと思っている」と主張。利益を優先する音楽ビジネス業界に対し、AI生成音楽への懸念を含めて、「このモデルがミュージシャンに報酬を支払わないAI生成音楽へとどのように向かわせているのか、見てほしい」とも投稿している。

James Blakeは、Instagramでも「業界はめちゃくちゃで、ミュージシャンは大変な目に遭っている」と発言。Xでの投稿に続き、同じ話題に関するReel動画を投稿し、SNSでのバイラルを目的とすることがソングライティングやアレンジに与える影響を指摘。自身はSNSをファンとのつながりのためだけに使い続ける決意を示した。最後に「業界はめちゃくちゃで、ミュージシャンは誰よりも大変な目に遭っている」とし、かつてストリーミングに支配される前にこの世界に入れたことを幸運だったと述べ、投稿を締め括っている。

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