TikTokは、Universal Music Group(UMG)傘下の音楽出版社Universal Music Publishing Group(UMPG)と契約する作曲家および作詞家の楽曲の削除を発表した。

先月、TikTokは、Universal Music Group(UMG)との著作権料に関して合意に達しなかったことから契約延長せず、関連する楽曲をサービスから削除していた。

TikTokの発表によると、TikTokから削除される楽曲には、UMPGと契約する作曲家および作詞家の楽曲だけでなく、それらの音楽クリエイターが関わる共作曲も含まれるという。

TikTokは自社サイトで公開した声明文で今回のUMPG関連楽曲削除について、次のように述べている。

「私たちは、Universal Music Groupが提供した情報に基づき、Universal Music Publishing Groupと契約しているソングライターが作詞(または共作)したすべての楽曲を削除するという要求を実行しているところです。彼らの行為は、彼らが代表するソングライターやアーティストに影響を及ぼすだけでなく、今やUniversalと契約していない多くのアーティストやソングライターにも影響を及ぼしています。

私たちは、Universal Music Groupと衡平な合意に達することに引き続き尽力します。その間、音楽愛好家は引き続きTikTokでアーティスト、作詞家、レーベルの何百万もの楽曲を楽しみ、発見し、共有することができます。現在私たちのプラットフォームで楽曲を提供していないアーティストを含め、すべてのアーティストとそのファンをつなぎ続けます」

2024年2月に授賞式が行われた第66回グラミー賞でもUMPGと契約する作曲家および作詞家、アーティスト、プロデューサーは、108ものノミネートを獲得するなど、多くのヒット曲に関わっている。すでにTaylor Swift、Drake、Adele、Billie Eilish、Bad Bunnyなど大物海外アーティスト楽曲やAdoなど日本の人気アーティストの楽曲がTikTokで利用できなくなっているが、今回UMPG関連楽曲も削除対象になったことで、近日中にさらに多くの人気曲がTikTokから姿を消すことになる(現在までに報告されていることによると、Dua Lipa、Harry Styles、Adele,、Doja Cat、Mariah Carey、SZA、Britney Spears、AnittaといったアーティストのUMPG関連楽曲がすでに削除されているようだ)。

MBWは、今回の削除はTikTokの「関連レパートリー」の約80%に相当するという。一方で、TikTokは、UMGとUPMGのカタログを合わせると、地域にもよるが、「人気曲」の20%〜30%にしか相当しないと反論している。

source:https://newsroom.tiktok.com/en-us/umpg-update-february-28-2024

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