LAを拠点に活動する音響派シンガー・ソングライター、ジュリア・ホルターが、3月22日 (金) に〈Domino〉からリリースされるアルバム『Something in the Room She Moves』より、新曲「Evening Mood」を公開した。ニューアルバムからは「Spinning」と「Sun Girl」に続く3曲目の先行曲となる。
デヴ・ホフが奏でるフレットレス・ベースのベースラインとベス・グッドフェローの鼓動のようなドラムによるリズムセクションに大胆なフィルターをかけ、その上をジュリアの煌めくような歌声、クリス・スピードのクラリネット、タシ・ワダによる鮮やかなプロフェット・パッドがおよび回る。この「水中」のようなプロダクション・スタイルは、彼女の娘が大好きだった、スタジオジブリの映画『崖の上のポニョ』からヒントを得たものだという。
生き物の変幻自在さがインスピレーションになってる。そして、その変幻自在さが私たちの愛の能力とどのように作用するということに。すべてを液体のように表現したかった。まるで体の中にいるようなサウンドにしたかったの。=ーJulia Holter
近年、彼女は愛する人 (このアルバムが捧げられた幼い甥を含む) の死と娘の誕生という劇的な変化の中で、人とのつながりに焦点を当てるようになった。この経験を背景に、このアルバムでは物事の複雑さ、重大さ、畏敬の念を鮮やかに表現している。さらに、ジャケットの表紙は彼女の幼馴染であるアーティストのクリスティーナ・クオールズが手掛け、このアルバムにより一層深みを持たせている。
アルバム・タイトルの『Something in the Room She Moves』は、ホルターがアルバムのタイトル・トラックとなる曲の初期デモの作業用ファイルに最初につけたものだという。偶然にもその数ヵ月後、彼女は8時間に及ぶビートルズのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ: Get Back』に魅了されることとなる。彼女のタイトルのフレーズは、ビートルズの歌詞(Something in the way she moves…)の視点を反転させ、女性はもはや受動的に観察されるのではなく、能動的に世界を拡張していることを示唆している。ホルターは子供の頃からビートルズが大好きで、娘にも夜な夜なビートルズの曲を歌っていたというほど。このタイトルはオマージュというよりも、彼女の潜在意識から生まれた半現実的な自伝だと考えている。
ジュリア・ホルターの最新アルバムは、3月22日 (金) にCD、LP、デジタル/ストリーミング配信で世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには解説書が封入され、LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(レッド・ヴァイナル)の2形態で発売される。
リリースinfo:
label: Domino / Beat Records
artist: Julia Holter
title: Something in the Room She Moves
release: 2024.03.22
CD 国内仕様盤 (解説書付き): ¥ 2,300 +tax
CD 輸入盤:¥ 2,200 +tax
LP 限定盤 (数量限定/DLコード付き/レッド・ヴァイナル/Indie Exclusive):¥ 5,300 +tax
LP 輸入盤 (DLコード付き):¥ 4,700 +tax
TRACKLISTING:
01. Sun Girl
02. These Morning
03. Something in the Room She Moves
04. Materia
05. Meyou
06. Spinning
07. Ocean
08. Evening Mood
09. Talking to the Whisper
10. Who Brings Me