AIによる音源分離機能を搭載したAI DAW「RipX」を開発するHit’n’Mixは、今年2月にアメリカで発売されたAppleの空間コンピューティングデバイス「Vision Pro」版「RipX DAW」の近日リリースを発表した。
Vision Pro版「RipX DAW」では、マウスやキーボードを必要とせず、手のジェスチャーによる3D空間での音楽制作が可能になる。インストゥルメントは完全に編集可能なノート・フォーマットで表示され、波形は表示されない。Hit’n’Mixは、Vision Pro版「RipX DAW」での音楽制作体験について、”まるでそこにメロディがあるかのように、歩き回ってメロディと対話することができる”と述べている。
また、Hit’n’MixのCEOであり、RipX DAWの開発者でもあるMartin DAWは、プレスリリースで次のように述べている。
「ここ数年の私たちの目標のひとつは、音楽制作体験を簡素化し、整理するAI DAWを作るだけでなく、まだ始まったばかりのバーチャル音楽制作の分野でイノベーションを起こすことでした。RipX DAWがこの種の最高で唯一のAI DAWとして認知されるようになったことは喜ばしいことですが、まもなくApple Vision Proで、RipX DAWが全く新しいインタラクティブな作曲体験を提供することを発表できることを嬉しく思います」
Martin DAW
Vision Pro版「RipX DAW」は、統合されたMIDIとオーディオ機能、高度なステム/楽器分離機能、音楽生成AIからの直接編集、色分けされたビジュアルによる直感的なノートベースの編集機能も提供する。また、背景画像をインポートしてDAWのクリエイティブな環境を強化し、より没入感のあるエキサイティングな音楽制作を体験できるとのことだ。
source:
https://hitnmix.com/2024/02/17/ripx-daw-for-apple-vision-pro/
https://musictech.com/news/gear/hit-n-mix-ripx-spatial-audio-3d-ai-daw-apple-vision-pro/
Text by Jun Fukunaga