オーストリア・ウィーン出身であり、マンチェスターを拠点に活動しているサルートが〈Ninja Tune〉より今年初となるシングル「system」を発表した。
このトラックは、UKクラブカルチャーへのオマージュであり、”feel-good”なトラックがLA拠点の歌姫、エンプレス・オブの祝福的なボーカルとともにフェードインして始まる。この頭から離れないキャッチーさを備えたシングルは、今後出てくるであろう数々の名曲の最初の味見であり、まるでサルートがスポットライトに一歩足を踏み入れる様子を表してるかのようだ。
1月にはヤング・シンと共に新宿ZERO TOKYOを熱狂させたサルート。2月23日からは、ワールドツアーがブリュッセル、パリ、バルセロナをはじめとした世界中の大都市で始まり、日本では4月19日(金)から三日間伊豆で行われるRainbow Disco Club 2024への出演が発表された。これは見逃せない一夜になること間違いないだろう。
Boiler roomをはじめとしたYoutube上の動画でクラブライフの擬似体験をしていたサルートが、初めて本当のクラブカルチャーを経験したのがブライトンからマンチェスターへと引っ越した18歳の時だった。そこでグライムやガレージ、ダブステップへの理解を深め、独自のサウンドを磨き上げたサルート。
そんなサルートは去年、最新EP 『Shield』を発表。The FADERからは「夢心地の音楽」、Crackには「春の到来を知らせるようなエネルギー」と称されたこの作品はは、フォー・テット, DJ サインフェルド, フローティング・ポインツ, モール・グラブなど数々の著名アーティストから称賛の声を受けたことでカルト的人気を確保する地位まで上り詰め、今後期待される大きなリリースの土台を築き上げた。
『Shield』のリリース以来、サルートは印象的なライブカタログをさらに充実させ、Boiler Room Melbourne(YouTubeで100万回以上の視聴回数を記録)やGlastonbury, Stonebridge, Greenpeace Field, Parklife, Love Saves the Day, Gottwood, Motreux Jazz Festivalなど数々の有名フェスへと出演を果たし、活躍の場を広げている。さらには、ソウル、上海、東京でのショーを完売させ、文句のつけようのないアジアデビューも果たした。
今後のさらなる活躍を大きく期待されているsaluteの最新シングル「system」を聴き逃す訳にはいかない。
“このサウンド、自分が伝えたいイメージにぴったりだと思うんだよ。最近昔のフランスのレコードにすっかりハマってて、それが自分の音楽制作にめっちゃ影響を与えてるんだ。この曲を作るのは特に楽しかった。この曲ではエンプレス・オブのヴォーカルを使わせてもらってるんだけど、めちゃくちゃ気に入ってるよ。彼女と何年も前から一緒にやりたかったんだ。今年リリースする曲のほとんどはコラボレーションなんだけど、この『システム』もその一つ。この曲では、カルマキッド、アンディ・スミス、 バズ・カイ(Bondax)が手伝ってくれたんだ。彼らのおかげで『System』が見事にまとまったんだよ。”
-salute