ビート作品からポスト・クラシカル、音響的なサウンドスケープまで幅広い表現手法を用い、国内外で活躍する音楽家の原 摩利彦が音楽を務める、ダンサーの田中泯と彫刻家の名和晃平による初のコラボレーションとなる舞台『彼岸より』がいよいよ来週より上演される。

フジロック2023に初出演し、野田秀樹によるNODA・MAP最新作『兎、波を走る』や、NHKドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(出演: 草なぎ剛)で音楽を担当するなどますます活躍の幅を広げ、各界のアーティストからの呼び声の高い原 摩利彦の音楽が、田中泯と名和晃平のコラボレーションと組み合わさり、誰も体感したことのない唯一無二の時空間を堪能できる。当作品は、1月10日(水)・11日(木)の2日間、YCC県民文化ホール(山梨県民文化ホール)にて上演予定。

『彼岸より』について
70年代より型破りな実験的活動を展開し、身体と世界の関係性を追い求めてきた田中泯。その活動の一つに、自身の拠点・山梨県の山村で決行された「白州フェスティバル」がある。日本における野外芸術祭の先駆とも言えるこれに名和晃平はボランティア・スタッフとして参加し、強い影響を受けたと公言する。

高度情報化に伴って人々の身体性は希薄化し、非身体的な表現が蔓延し始めている。人類はどこに向かおうとしているのか。カラダとはすべての生命に固有の、最初の環境であり、世界との接続点でもある。田中泯と名和晃平はそれぞれの仕方でカラダと向かい合うことで、あらゆる階級の世界と対峙し、新たな創造の可能性を切り拓いてきた。そんな両名が今、その出会いの地・山梨で舞台へと挑む。

泥や霧といった普遍的なモチーフが絶えず姿形を変えながら空間を満たす中、死と再生を司るとされるハゲタカが時間を超越したかのように佇む−−名和晃平は身体と物質を地続きとして捉え、それらの対流の中に立ち上がる感覚を模索してきた。そこに現れるのは、一見静謐でありながら、あらゆる物質が衝突・調和し続けるダイナミックな時空間である。こうした場と田中泯のカラダ、そして観る者のカラダの間に踊りが生まれ、移ろい続ける現象としての舞台をつくり出す。それはまさに、彼岸から此岸へと寄せては返す波だ。そんな特別な記憶を刻みつける「event(事態)」が観客に投げ出されることだろう。

■『彼岸より』公演詳細
日時:2024年1月10日(水) 開演18:30(開場17:45)
2024年1月11日(木) 開演13:30 (開場12:45)
2024年1月11日(木) 開演18:30(開場17:45)

会場:YCC県民文化ホール(山梨県民文化ホール)
〒400-0033 山梨県甲府市寿町26−1

チケット:
■ チケットぴあ【Pコード 651-481】
■ ローソンチケット【Lコード 32475】
■ イープラス
■ YCC県民文化ホール
「窓口販売」山梨県甲府市寿町26-1 TEL 055-228-9131
■ UTYテレビ山梨
「電話・窓口の販売のみ」山梨県甲府市湯田2-13-1 TEL 055-232-1118(平日9:30-18:30)

演出・構成:田中泯|名和晃平
踊り:田中泯
美術:名和晃平
音楽:原 摩利彦
音響:中原楽
照明:吉本有輝子
舞台監督:夏目雅也
衣装:山口源兵衛
服飾・髪型:石原淋
記録写真:平間至
宣伝美術:林琢真
有志:山梨の若者たち

企画・制作・共催:Madada Inc. + Sandwich Inc.

協賛:Valuence
協力:株式会社大小屋、ざぶとん亭風流企画、SCAI THE BATHHOUSE、山口源兵衛(誉田屋源兵衛株式会社)

主催:やまなしステージ・アート・プロジェクト2023実行委員会、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、UTYテレビ山梨
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)) |独立行政法人芸術文化振興会 事業名:『JAPAN LIVE YELL project』
Dance: From the Edge – Kohei-Nawa

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