ロサンゼルスを拠点に活動するマルチ・インストゥルメンタリストであり、作曲家、編曲家、音楽監督、プロデューサー、教育者として、長年にわたってLAシーンに貢献してきたミゲル・アトウッド・ファーガソンが、盟友フライング・ロータスの主宰し、サンダーキャットやルイス・コール、ハイエイタス・カイヨーテが所属するレーベル〈Brainfeeder〉との契約を発表。〈Brainfeeder〉からの第一弾シングル「Airavata」がリリースされた。

「Airavata」は、人生を通して、我々を支えてくれるすべての人々、場所、物事に捧げる感謝の曲である。作曲、プロデュース、アレンジを手がけるミゲルは、逆再生のギター、アコースティック・ヴァイオリン、ヴィオラの演奏も自ら行っている。そしてゲイブ・ノエルとピーター・ジェイコブソンがそれぞれアコースティック・ベースとチェロで参加している。「Airavata」は、「雲の象」を意味するインドラ神 (「abhra-Matanga」とも呼ばれる) を運ぶ白い象にちなんで名付けられている。ヒンドゥー教における古代ヴェーダの神であるインドラは、スヴァルガ(天)の王であり、空、稲妻、天候、雷、嵐、雨、川の流れ、戦争に関連するデーヴァ(神々)である。

音楽の精神的、また感情的意図は、聴く人に力を与え、励まし、目覚めさせることだ。私のゴールは、できる限り本物の音楽を創り出し、そのクオリティが、この先何年にもわたって人々を魅了し、重要なものであり続けるのに十分なものであると確信することだ。

Miguel Atwood-Ferguson

ロサンゼルスの音楽シーンに深く浸透しているミゲル・アトウッド・ファーガソンは、間違いなく、現代の傑出したミュージシャン、オーケストレーター、アレンジャー、作曲家の一人である。2008年のレーベル設立以来、彼は〈Brainfeeder〉ファミリーを支えるキーパーソンとして、サンダーキャット、ハイエイタス・カイヨーテ、カマシ・ワシントン、サラミ・ローズ・ジョー・ルイス、ブランドン・コールマン、ティーブスなど、レーベル所属アーティストの作品に数え切れないほど貢献している。友人であり長年のコラボレーターでもあるフライング・ロータスのレーベルと契約し、12年の歳月をかけて完成させた自身の大作をリリースするのは、まさにふさわしいと言える。

ミゲル・アトウッド・ファーガソンは、過去20年間に渡って、音楽に対して多大なる貢献を残している。ミゲルの名を聞いたことがない人でも、ほとんどの音楽ファンは彼の音楽を耳にしたことがあるだろう。ロサンゼルスで生まれ育った彼は、レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ、スモーキー・ロビンソン、ウェイン・ショーター、ビリー・ヒギンズ、レイ・ブラウン、ドクター・ドレー、フライング・ロータス、オースティン・ペラルタ、アンダーソン・パーク、メアリー・J・ブライジ、ボノボ、その他多くのミュージシャンと仕事をし、600枚以上のアルバム、映画、TV番組でレコーディングを行い、世界中で何千回ものライブ・コンサートを行っている。

00年代から、アモンコンタクト、ライフ・フォース・トリオ、ビルド・アン・アークといった実験的なヒップホップ/ジャズ/エレクトロニック・プロジェクトに参加し、プロデューサーであり長年の音楽的パートナーであるカルロス・ニーニョや、ファビアン・アモン・アルストン、ヴォーカリストのドワイト・トリブル、フィル・ラネリン (トライブ・レコード創設者)、ネイト・モーガン (パン・アフリカン・ピープルズ・アーケストラ)、アダム・ルドルフ (ファラオの共同創設者)とコラボレーションをする稀代の才能として知られてきた。ヒップホップ・ファンには特に、2009年に行われたJ・ディラに捧げる一大セッション『Suite For Ma Dukes』に参加し、偉大なるプロデューサーの音楽を、ビラルやドゥウェレ、ポス (デ・ラ・ソウル)、タリブ・クウェリ、コモン、カリーム・リギンスも参加した60人編成のオーケストラ作品へと見事にアレンジしたことでも知られている。その約10年後、2018年には、クエストラブに声をかけられる形で『4U: A Symphonic Celebration of Prince』のワールドワイド・ツアーでオーケストラのアレンジを行っている。

label: Brainfeeder / Beat Records
artist: Miguel Atwood-Ferguson
title: Airavata
release: 2023.08.24

配信リンク: https://maf.lnk.to/airavata

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