Skrillexが、2000年代にイギリスで流行したクラシックなUKダブステップを彷彿とさせる新曲「Badders」をリリースした。

「Badders」は、昨年からリリースがファンの間で待ち望まれていた「Rumble」や今年2月にリリースされたSkrillexの最新アルバムのひとつ「Quest For Fire」収録曲「Hydrate」に参加したイギリスのグライムMCとして知られるFlowdanとの新たなコラボ曲。またFlowdan以外に「Hydrate」でコラボしたプロデューサーのPEEKABOOとG-Rexも参加している。

「Badders」は、デトロイトを拠点とするプロデューサーでSkrillexとは親しい間柄にあるPEEKABOOとG-Rexの創作から始まり、スタジオセッション中にFlowdanがこのトラックを聴いてリリックを作成。Skrillexのアレンジにより、UKダブステップ風に仕上げられている。

SkreamやBengaなどに代表される、UKの「ダブステップ」とかつてのSkrillexのシグネチャーサウンドだった「ブロステップ(Brostep)」は、同じ”ダブステップ”として、大枠では括られている。

しかし、ダブステップの主要な要素であるウォブルベースなど、両者を比較するとさまざまな違いが見られるため、”似て非なるもの”や”別もの”とするべきという論争もたびたび起きている。

その論争において、名前が挙がることが多いブロステップの代表格であるSkrillexが、クラシックなUKダブステップに接近したことは興味深い。またSkrillexは、ここ最近、Fred Again..、Four Tetとのコラボレーショーンでも注目を集めているが、この2人のようなUKのプロデューサーたちとの交流が最近のSkrillexの”UKモード”に影響を与えているのかもしれない。

なお、今月初めにロンドン・ヴォクソールのクラブ「Fire」で行われたSkrillex、PEEKABOO、Sicaria、FlowdanのB2Bセットでは、「Badders」が7回もプレイされるなど、すでにクラブでの反響も上々のようだ。

source: https://djmag.com/news/skrillex-flowdan-peekaboo-and-g-rex-come-together-new-single-badders-listen

Text by Jun Fukunaga

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